妊娠中の熱中症対策は?産婦人科医が熱中症を予防するためのポイントをお伝えします!

妊婦さんは熱中症にかかりやすいの?

熱中症とは、体内の水分や塩分などのバランスが崩れて、体温調節機能が働くなってしまったことによっておこるさまざまな症状の総称です。症状にはめまいや大量の汗、頭痛、吐き気、けいれんなどがあります。

妊娠中はホルモンの変化によって基礎体温が高くなり、気温以上に体感温度が上がってより暑く感じてしまいます。体感温度が上昇すると、体は大量の汗をかいて熱を下げようとします。大量に汗をかくと体内の水分や塩分が失われ、熱中症のリスクが高まります。そもそも妊婦さんは、母体の循環血液量を増やして赤ちゃんに栄養を届けるために妊娠前より体内の水分が多く必要であったり、つわりなどの時期は嘔吐などにより水分補給がしにくかったりすることもあり、水分不足になりがちです。これらの理由から、妊婦さんは妊娠前に比べ熱中症にかかりやすいといわれています。