松尾貴史「占いは信じない」「国家試験を導入しなきゃいけないと思う」その深意は…?
禁酒法の時代に、こっそり営業していたBAR「SPEAKEASY」。2020年の東京の街にも、そんなひそかなBARがありました。月曜から木曜の深夜1時にオープンする“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。各界の大物ゲストが訪れ、ここでしか話せないトークを展開するとか、しないとか……。TOKYO FMの番組「TOKYO SPEAKEASY」5月27日(水)のお客様は、お笑い芸人・カンニング竹山さんと、俳優、タレント、コラムニストなど幅広く活躍する松尾貴史さん。2人が思う“占い”について語りました。

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(左から)松尾貴史さん、カンニング竹山さん


◆「占いは統計学だ」って言う人もいますけど…(松尾)
松尾:オカルトにもいろいろありますけど、僕が昔から信じているものは、ずっと信じてはいたんですよ。死後の世界とか宇宙人とか。だけど、これだけはもともと信じていなかったのが占いんなんですよね。

竹山:占いね(笑)。

松尾:よく、“日本ではカウンセラーの存在があまりフィーチャーされないので、その代わりとして占い師というセラピーがあるんですよ”って言う人がいるんです。だったら、世のため、人のための仕事じゃないですか? 人の生き死にも関わるような問題も扱うわけでしょう。そうすると、国家試験を導入しなきゃいけないと思うんですよね。

竹山:そうですね(笑)。

松尾:人のための仕事って、だいたい資格が必要ですから。

竹山:間違ったら大変ですからね。

松尾:でも占いの方って、今日からでも名乗れるんですよ。なので、その辺のところを整備してほしいとだけ言いたいです。

竹山:そうですね。「占いは統計学だ」ってハッキリ言う人もいますけどね。

松尾:統計学だって言いますけど、例えば名前の画数や生年月日など、誰の統計をどういうふうに取ったかのか? 名前がついてから死ぬまでの人生の観察を、誰がどうやって統計を取ったのか? 統計を取るというのはそういうことですよね。何を基準にして、どういう記録を残して、そのなかで分けて傾向を見るのが統計学なわけでしょう。

竹山:データですもんね。

松尾:統計学でもなんでもないんですよ。“古代中国の何千年もの統計の蓄積があるんだよ”って言われても、“そのビッグデータはどこにありますか?”と。中国なんか騎馬民族が多かったと思うんですけど、その占った相手がどうなったか、占い師や統計学者が追いかけてデータを取って、分析したんですか? と。統計学と言うなら、それをやらなきゃいけないですよ。

竹山:確かに。1個、1個立ち止まって考えるとわかりますね。

◆結局、みんな生きるのに窮屈(竹山)
竹山:占いの話で思い出したんですけど、数年前に仕事で台湾に行ったんです。台北に占い横丁みたいなところがあるんですけど、そこで占ってもらったことがあって。

日本語を話せるおばちゃんで、僕のことをそんなに知らないって言っていたので、コーディネーターさんが説明してくれて。するとおばちゃんが「私、本当のことしか言わないよ!」って言って、「台湾のこのロケが終わって日本に帰ったらすごく忙しくなる。そういう星になっている。ずーっと忙しくなるから、ちゃんと食べて、しっかり寝て、体力付けて働かないとダメよ! とんでもない光が見えるよ!」って、すごくいいことを言われて。

松尾:未来のこと以外は、正しいことしか言ってないもんね(笑)。

竹山:それで日本に帰って、空港に会社の人が迎えに来てくれて。“これから忙しくなるぞ~!”ってテンションが上がっていたので、マネージャーに「台湾でみてもらった占いで『これから忙しくなる』って言われた!」って言ったら、「いや……ちょっと話がある……。台湾ロケに行ってる間、持っているレギュラー4本が全部終わった……」って(笑)。

松尾:(笑)!

竹山:それから、いいことが1つもないんですよ(笑)。だからそのセラピー的にはいいんだろうなと思いました。

松尾:気持ちが上向きになるからね。背中を押してくれたり。だいたい占いの方が言ってくれる“いいこと”っていうのは、仕事が忙しくなるもそうですけど、例えば「天下を取れる」とか「大金を動かすようなことがある」とか「いい相手が見つかるわよ」とかっていう、確率の低いことばかり言うんですよ。

ところが、悪いことになると「事故に気をつけてね」とか「ケガや病気に気をつけてね」とか、確率的にそれほど低くないことを言うんですよ。だから悪い占いは、わりとよく当たる。いいことはあんまり当たらない。

竹山:はいはい。まぁ、占いをセラピー的に使うかどうかは、結局、自分でコントロールしなきゃいけないというか。楽しく生きるためのアイテムの1つだと思わないと。

松尾:遊びだったらいいと思います。ただ、本当に悩みごとがあるときは、占いにかからないほうがいいですね。信用できる人に相談するほうが、よっぽどいいと思いますね。

ただ、本当に悩んでいるときに、占いの方に話を聞いてもらうだけで、気持ちが楽になることはあるのよね。人に何かを聞いてもらったことで、心にのしかかっていたプレッシャーみたいなものを下ろすことができる、という考え方もあるのでね。全否定はしません。前向きになれるならそれでいいですけど。“地獄に落ちるわよ”なんて脅す人がいたでしょう? 絶対にいいことはないと思いますよ。

竹山:結局、みんな生きるのに窮屈というか、死が怖いっていうのもあるとは思うし。だから、いかに人生を楽しむかということを、みんな模索しているんだろうなと思うんですよね。それが人間のテーマなんじゃないかなっていうことを考えたことがあって。

松尾:そうですね。

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来週の「TOKYO SPEAKEASY」のお客様は……

6月29日(月)喰始さん(劇団「ワハハ本舗」主宰、演出家)×髭男爵・山田ルイ53世さん(お笑い芸人)
6月30日(火)ヴァンゆん・ヴァンビさん、ゆんさん(YouTuber)×EXIT・りんたろー。さん、兼近大樹さん(お笑い芸人)
7月1日(水)千住真理子さん(ヴァイオリニスト)×千住明さん(作曲家・編曲家・音楽プロデューサー)
7月2日(木)松本伊代さん(タレント、歌手)×紫吹淳さん(女優)

がご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!

<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/