車種別・最新情報[2020.06.25 UP]


マツダ100周年特別記念車に込められた思いとは。標準モデルとの違いやこだわりをチェック

マツダ100周年特別記念車マツダ100周年特別記念車

文●大音安弘 写真●マツダ

 2020年1月30日に、創業100周年を迎えたマツダ。その節目を記念するマツダ車の特別仕様車「100周年特別記念車」を設定。その特別仕様車に込めた思いを伝えるべく、オンライン説明会を実施した。100周年記念車は、フルラインアップで用意されるのが大きな特徴だ。


マツダの100年の歴史を象徴する3台のクルマ

R360クーペR360クーペ

 今回のオンライン発表会は、広島にあるマツダのデザインスタジオからの生中継で実施。その冒頭で、常務執行役員の前田育男氏が、マツダの100年の歴史を振り返った際、1931年のマツダ初の自動車「マツダ号(オート三輪)」、1960年の初の乗用車「R360クーペ」、1967年の世界初の2ローター・ロータリー車「コスモスポーツ」の3台がマツダにとって初めての道を切り開いた存在であることが紹介。その礎と現代を繋ぐ取り組みとして、デザイン的に最も特徴的で画期的なクルマであったR360クーペをモチーフに取り入れた100周年特別記念車が開発されたことが説明された。

 100周年特別記念車は、白のボディと赤のインテリアが印象的だが、そのモチーフとなったのが、マツダ初の乗用車として1960年に発売された「R360クーペ」だ。洒落たクーペスタイルの軽自動車だが、4サイクルエンジンやモノコックボディ、オートマチックの設定など先進的なメカニズムを備えるなど、夢と希望が詰まったマツダの意欲作であった。当時としては、かなりモダンなカラーリングを取り入れたのも、同車の特徴のひとつ。その中でも上級グレードに採用した白いボディに赤いルーフのツートーンの外装と赤のインテリアを現代的にアレンジしたのが、今回の限定車だ。当時、白を塗装で表現することが技術的に難しかったことから、最新カラーの中に用意される純白色「スノーフレイクホワイトパールマイカ」と鮮やかな赤をマツダ3より導入した「バーガンディ」に置き換えている。


100年の歴史を象徴する3台のクルマからR360クーペをモチーフに

R360クーペをモチーフに作り上げた100周年特別記念車R360クーペをモチーフに作り上げた100周年特別記念車

 開発を担当したデザイン部では、過去の写真や当時の資料を探し出し、100周年特別記念車の参考にしたという。担当デザイナーは、「R360クーペのマージュではあるが、ただ真似をするのではなく、現代車に似合う配色にしたかった。そこでR360クーペの華やかさが現代車に似合うように、大人っぽさや上質さを加えたいと考えた」と説明。それがバーガンディの内装に、すっきりとした白のボディを組み合わせのアイデアになった。

 R360クーペは、クリームホワイトであるが、資料によれば、「アルペンホワイト」と名付けたカラーであることが判明。当時の技術では、白の再現が難しかったことを考慮し、純白の「スノーフレイクホワイトパールマイカ」を採用。さらに、より特別感を感じてもらえるように、フロアカーペット及びマットも「バーガンディ」とした。通常は黒であるカーペットを赤に変更するには、製造上の苦労もあったそう。さらにインテリアも外装同様に白と赤の2トーン仕上げとし、その色合いを引き立てるために、黒や白のパーツを新設したものもあったそうだ。まさに拘りと想いがたっぷり込められた特別仕様車なのである。

 限定車は、マツダ2からCX-8までと、マツダの現行モデル全てに用意される。ベースグレードには、レザー内装の「Lパッケージ」を基本とし、ガソリン車、ディーゼル車、SKYACTIV‐X、FF、4WDの全て仕様に設定することで、パワートレインや駆動方式の選択が自由に行えるように配慮した。特に、マツダ3で、人気のある1.5Lモデルでは、レザー内装は用意されないが、15Sツーリングをベースとした大幅アップデートを加え、作り上げている。

 ベース車に対して100周年特別記念車には以下の物が追加される

・フロアマット(創立100周年記念バッジ付き)
・ヘッドレスト(創立100周年スペシャルロゴ刻印)
・フロアカーペット(バーガンディ)
・キーフォブ(創立100周年スペシャルロゴ刻印&100周年専用化粧箱入り)
・センターホイールキャップ(創立100周年スペシャルロゴ付)
・創立100周年記念バッジ(フロントフェンダー部)
・エクステリアカラー:スノーフレイクホワイトパールマイカ
・ソフトトップカラー(ロードスターのみ):ダークチェリー

 また車種ごとに、通常は多くのモデルでオプションとなる「CD/DVDプレイヤー+地デジチューナー」を始め、「ボーズサウンドシステム」や「電動スライドガラスサンルーフ(CX-8)」などの装備の充実かも図られているのもポイントだ。


100周年特別記念車のボディ色は「スノーフレイクホワイトパールマイカ」、内装色は「バーガンディ」となる100周年特別記念車のボディ色は「スノーフレイクホワイトパールマイカ」、内装色は「バーガンディ」となる


センターホイールキャップ(創立100周年スペシャルロゴ付)センターホイールキャップ(創立100周年スペシャルロゴ付)


創立100周年記念バッジ(フロントフェンダー部)創立100周年記念バッジ(フロントフェンダー部)


ヘッドレスト(創立100周年スペシャルロゴ刻印)ヘッドレスト(創立100周年スペシャルロゴ刻印)


フロアマット(創立100周年記念バッジ付き)フロアマット(創立100周年記念バッジ付き)


キーフォブ(創立100周年スペシャルロゴ刻印&100周年専用化粧箱入り)キーフォブ(創立100周年スペシャルロゴ刻印&100周年専用化粧箱入り)


カーデザイナーが手掛けた公式グッズ「MAZDA COLLECTION」を発売

公式グッズ「MAZDA COLLECTION」を展開する公式グッズ「MAZDA COLLECTION」を展開する

 もっと身近にマツダに親しんでもらおうと、公式グッズ「MAZDA COLLECTION」を展開。これは、マツダデザイン本部監修のもと企画・開発されたもの。つまり、マツダのカーデザイナーたちが手掛けた公式グッズなのだ。

 100周年を記念した「100TH COLLECTION」は、Tシャツやタオル、マグカップなどの日常で使えるアイテムを中心に展開。ポストカードと写真集も用意され、これらには、貴重な写真も使われており、ファン必見のもとなっている。その作り込みも拘り抜いており、例えば、Tシャツは、既製品にデザインを加えたものではなく、生地から新規に開発。プリント工場での仕上がりの色のチューニングまで行ったと逸品。6820円は、かなりお得な設定といえよう。

 もうひとつは、コンセプトカーを含むマツダ車のミニカー「MODEL CAR COLLECTION」の用意。豊富なマツダの新旧ラインアップとコンセプトカー、そしてレーシングカーから、マツダ史の中でも特に輝きを放っていたクルマをマツダ社員が厳選したという。気になるラインアップだが、マツダの原点である3輪トラックの「マツダ号」、100周年特別記念車のモチーフともなった「R360クーペ」、世界初の2ローターロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」などの歴史的名車から、大ヒットした「5代目ファミリア」や「初代デミオ」などマツダを支えたクルマまで実に多岐にわたる。現在、40台がリリースの予定だ。もちろん、ミニカーの製作にもマツダデザイン部が関わることで、小さくとも、そのクルマのデザインの魅力が伝わるように工夫されているそうだ。

 MAZDA COLLECTIONは、2020年6月25日より公式オンラインショップでの販売を開始するほか、8月上旬よりマツダディーラーでの取り扱いを行う計画で、その準備が進められている。


マツダ車のミニカー「MODEL CAR COLLECTION」マツダ車のミニカー「MODEL CAR COLLECTION」


「100TH COLLECTION」は、Tシャツやタオル、マグカップなどの日常で使えるアイテムを中心に展開「100TH COLLECTION」は、Tシャツやタオル、マグカップなどの日常で使えるアイテムを中心に展開


写真集には貴重な写真も使われており、ファン必見写真集には貴重な写真も使われており、ファン必見


全国の店舗に100周年特別記念車を配備

100周年特別記念車は、期間限定受注となり、締切は2021年3月末まで100周年特別記念車は、期間限定受注となり、締切は2021年3月末まで

 100周年特別記念車は、まだ予約受注の段階だが、全体受注の5%ほどだという。それを上まわる人気を見せるのが、ロードスターのソフトトップやRF、マツダ3だという。また6月末となれば、マツダ2、マツダ3、CX-3、CX-5が各店舗に配置される予定なので、その人気にも加速がつくだろう。なお、100周年特別記念車は、期間限定受注となり、その締切を2021年3月末までとしている。



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