ネットワンシステムズは6月16日、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)加速に貢献することを目的に、2つの施設「ネットワンブリーフィングセンター」と「Lab as a Service」を開設すると発表した。

「ネットワンブリーフィングセンター」は、DXに必要な要素を可視化し、顧客のシステム全体のアーキテクチャ・デザインや、対話型の価値共創を目的とした施設。既設の最先端ICTデモンストレーション施設「ソリューションブリーフィングセンター」を、対話・価値共創にフォーカスして機能を強化し、リニューアルしたもの。

「ネットワンブリーフィングセンター」では、中期事業計画で注力市場と定めている分野として、以下からスタートする。

  • 生産効率を改善する、製造業向けの「スマートファクトリー」
  • 児童・生徒・教職員のICT利活用を促進する、教育委員会向けの「スクールシステム」
  • 医療サービスの品質向上を支援する、大規模病院向けの「ヘルスケアシステム」
  • 新たな技術を用いた新サービスを共創する、サービス事業者向けの「MSP(Managed Service Provider)モデル」

一方、「Lab as a Service」は、DXに向けて設計した新ICT基盤の機能や運用性を仮想環境で共同実証する、マルチクラウド検証施設。オンプレミスとアマゾン ウェブ サービス(AWS)/Microsoft Azureを接続したマルチクラウド環境を用意している。

顧客がDXを実現するにあたり、顧客との対話・実証は、複数のセッションを経ながら、同社は両施設を活用して、以下の流れで進めていくという。

  1. DX方針の明確化:顧客固有の課題や事例を踏まえ、DXで実現する内容を明確化
  2. 必要なICT基盤の検討:DXに必要な取り組みやICT基盤をデザイン
  3. 計画策定:現状からの移行計画を策定し、優先順位や項目ごとの具体的な効果、短期/長期スケジュールを策定
  4. デモンストレーション:デザインしたICT基盤を踏まえたデモを通じ、利活用イメージを具体化
  5. ICT基盤の実証:専用のマルチクラウド検証環境で、機能・セキュリティ・運用性などを実証