新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の流行が続いています。なにぶん0.1μmという小ささのため完ぺきな予防は難しく、世界各国が感染拡大に手を焼いていますが、GoogleとAppleは共同でCOVID-19濃厚接触者の追跡/通知を可能にするソフトウェアを開発しました。

そのソフトウェアは「Exposure Notification」と命名され、アプリ開発フレームワーク(API)の形で提供されます。Android端末向けにはGoogle Play開発者サービス(システムのバックグラウンドで動作する汎用ソフトウェア)経由で提供され、Android OS 6.0/APIレベル23以降で機能します。

動作対象の端末かどうかは、「設定」→「Google」の順に画面を開き、「COVID-19(新型ウイルス感染症)の濃厚接触の可能性の通知」という項目の有無でわかります。この項目が表示されていなければ、Exposure Notification APIは機能しません。

COVID-19濃厚接触者の追跡/通知を実現するアプリは別に提供されることにも、留意しておく必要があります。APIは各国の公衆衛生機関向けに提供され、日本の場合は「新型コロナウイルス感染症対策テックチーム(ACTT)」を中心にアプリ開発が進められており、6月中の公開が予定されています。

アプリが公開されると、「設定」→「Google」画面にある「COVID-19(新型ウイルス感染症)の濃厚接触の可能性の通知」をタップすることで、ランダムIDの削除や通知をオフにすることが可能になります。

ところで、GoogleとAppleはCOVID-19濃厚接触者の追跡/通知機能をOSに組み込む計画を明らかにしています。公開は2020年後半となる見込みですが、どのような機能がシステムレベルでサポートされるべきか各国の衛生当局との協議が続いており、最終的な姿は見えていません。

  • Androidスマホで「新型コロナ接触追跡アプリ」を使うには

    COVID-19濃厚接触者の追跡/通知アプリを動作させるには