• 宇治原史規(左)と佐藤二朗 (C)フジテレビ

あらためて、今回の見どころを聞くと、「一般の方をスタジオに呼べないので、タレントの皆さんにチャレンジャーになってもらっているんですが、丸山桂里奈さんやみやぞんさんという、クイズ番組でインテリとして活躍するほうではない人たちが、東大生99人という絶対勝てないと思われる状況で、聞いたことのない知識を披露したりして、とてもカッコいい姿を見せてくれます」と紹介。

さらに、「宇治原(史規)さんや、Snow Manの阿部亮平さんというクイズ番組で活躍されている方たちと東大生との頂上決戦も見どころです。京大出身の宇治原さんは、いつも東大生にライバル意識を燃やしていますが、今回はいつにも増して敵意むき出しなんです(笑)。大阪からリモート参加ということでスタジオにいないし、東大生とも距離があるからか、かなり言いたい放題になって、対決構造がすごいことになっています」と予告した。

放送では、25人×4面の壁を合成し、100人の画面が表示される場面も。「最近、リモート番組が増えていますが、100人の画を見ることはなかなかないと思います。何回見ても『これはすごい画だな』と感じるので、そこも楽しみにしてもらえれば」と話している。

■エキストラ問題…佐藤二朗がスタッフにかけた言葉

“99人の壁”の人数が足りない際にエキストラを置いていた問題が発覚した同番組だが、今回の放送は「ふんどしを締め直す」が合言葉だ。これは、佐藤が自身のTwitterで「スタッフと話し合い、褌(ふんどし)を締め直した彼らと今後も作品を創ると決めた」と投稿し、直接会った際も「ふんどし締め直してがんばろうや!」と何度も声をかけてくれたことから、自然と共有されるようになった。

前述の通り、今回の収録では回線トラブルで突然、壁の人が映らなくなってしまうこともあったが、その際は、壁の人数が減ったことを正直に表示するなど、あらためて誠実に番組制作に臨んでいく姿勢を見せている。

「99人の壁全員がリモート参加」という画期的なシステムも生まれたことで、今回の出来事が番組にとって“雨降って地固まる”となり、さらなる飛躍につながることを期待したい。

  • 佐藤二朗(左)と千葉悠矢ディレクター=19年11月撮影

●千葉悠矢
1993年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業後、16年にフジテレビジョン入社。以来、『超ハマる!爆笑キャラパレード』『FUJIYAMA FIGHT CLUB』『RIZIN』『久保みねヒャダこじらせナイト』『ネタパレ』でADを担当。17年『白昼夢』でディレクターデビューし、同年に社内のプレゼン大会で優勝して番組化された『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』を企画・演出。