島津製作所は6月4日、京都府の新型コロナウイルス検査の拡充に貢献することを目的に、受託分析子会社である島津テクノリサーチにて、6月8日よりPCR検査事業を開始することを発表した。

すでに6月1日付で京都市より新型コロナウイルスのPCR検査を行うための衛生検査所として登録されたとのことで、最大で1日あたり300件の検査能力を有するが、当面は1日あたり40検体の検査を行うことを想定しているという。

島津テクノリサーチでは、今回のPCR検査事業に向け、新たにバイオセーフティレベルII+の検査室を設置、リアルタイムPCR装置や遠心機などPCR検査に必要な機材の搬入を行ったという。ただし、島津製作所ならびに島津テクノリサーチは医療機関ではないため、検体の採取を含む一切の診療行為は行わず、社外の社外の検査機関・医療機関にて採取された検体(鼻咽頭拭い液および唾液)に対しての検査作業を行うこととなる。

なお、PCR検査の前処理では、同社が4月20日より販売している「新型コロナウイルス検出試薬キット」を活用するとしている。

  • 島津テクノリサーチ

    島津テクノリサーチ内に新設された検査室の様子