バッファローは6月4日、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応のWi-Fiルータ3機種を発表した。

ハイパフォーマンスモデル「WXR-5700AX7S」、プレミアムモデル「WSR-5400AX6」シリーズ、エントリーモデル「WSR-1800AX4」シリーズの3機種で、WXR-5700AX7Sは8月下旬に発売。WSR-5400AX6とWSR-1800AX4は7月上旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税別9,000円前後から。

  • WXR-5700AX7S

バッファローでは、サブスクリプション型動画ストリーミングの拡充や、eスポーツなどオンラインゲームの普及にに加え、新型コロナウイルス拡大防止の影響でテレワークやオンライン授業の導入が進み、一般の家庭でもより高速で安定したWi-Fi環境の需要が高まっている背景があるとする。今後「家庭内Wi-Fiの新スタンダードとしてWi-Fi 6が広く普及する」と見込んでおり、今回Wi-Fi 6準拠の無線LANルータラインナップを、ミッドレンジ~エントリーまで拡充した。

  • 発表さた3機種(表内の右側3つ)の概要

WXR-5700AX7S

  • WXR-5700AX7S

「WXR-5700AX7S」は、10GbEポートを搭載した同社無線LANルータの高性能モデル。Wi-Fi 6に準拠し、5GHzでは4ストリームに対応、最大4,803Mbps(理論値)での通信が可能。2.4GHz帯では3ストリームに対応し、最大860Mbps(理論値)での通信が行える。店頭予想価格は税別28,000円前後。

独自設計の3軸回転外付けダイポールアンテナを上部に搭載することが特徴。各アンテナは前後左右上下に稼働し、任意の方向へ電波を届けられる。内部はCPUやメモリなど熱源となる部品を分離して配置したほか、筐体は高排気で異物が入りにくい二重構造になっている。同社のWi-Fi 5対応フラッグシップモデルと比べ、幅の小型化も図った。

通信技術としては対応端末に向け集中して電波を送るビームフォーミングや、複数端末の同時通信が可能なMU-MIMO、通信の混雑状況を判別して空いているバンドへ誘導するバンドステアリングなどに対応。また、IPv6サービスに対応し、アクセス集中による速度低下を低減する。

  • 上部に排気口を搭載。効率的に熱処理を行う

セキュリティはWPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA/WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WEP(128-bit/64-bit)などのほか、Any接続拒否やMACアクセス制限機能も備える。新旧それぞれのルータのAOSS / WPSボタンを押すと、新ルータにSSIDなどの設定を引き継げる「無線引っ越し機能」も搭載する。

搭載ポートはLAN側が最大1Gbps×4、WAN側が最大10Gbps×1。USB 3.1 Gen1ポート(Type-A)も1基搭載する。本体サイズはW230×H163×D60mm、重さは約830g。

WSR-5400AX6

  • WSR-5400AX6。カラーはマットブラックとシャンパンゴールドの2色

「WSR-5400AX6」は、Wi-Fi 6に準拠したミッドレンジの無線LANルータ。5GHzでは4ストリームに対応、最大4,803Mbps(理論値)での通信が可能。2.4GHz帯では2ストリームに対応し、最大573Mbps(理論値)での通信が行える。店頭予想価格は税別16,500円前後。

本体はアンテナ内蔵型で、上部と前面中央にアンテナを配置し360度方向に電波を送る設計。筐体はインテリアを参考にデザインし、マットブラックとシャンパンゴールドの2色のカラーを用意した。

通信技術はビームフォーミングやMU-MIMOのほか、電波強度を判断し、2.4GHz帯と5GHz帯を適宜自動で切り替える「バンドステアリングLite」を搭載(バンドステアリングでは混雑状況もモニターされるが、バンドステアリングLiteでは混雑状況はモニターしない)。IPv6サービスにも対応する。セキュリティは「WXR-5700AX7S」とほぼ同等。

搭載ポートはLAN側が最大1Gbps×4、WAN側が最大1Gbps×1。本体サイズはW59×H177×D175mm、重さは約650g。

  • 背面のインタフェース

WSR-1800AX4

  • WSR-1800AX4。カラーはホワイトとブラックの2色で、壁掛けも可能

「WSR-1800AX4」はWi-Fi 6に準拠した無線LANルータのエントリー機。店頭予想価格が税別9,000円前後と、Wi-Fi 6対応無線LANルータとしては戦略的な想定価格になっている。

5GHz帯 / 2.4GHz帯ともに2ストリームに対応し、5GHz帯では最大1,201Mbps(理論値)、2.4GHz帯では最大573Mbps(理論値)の通信速度が可能。上位2機種の5GHz帯のバンド幅は、パソコンなどで使える160MHz対応だが、本機はスマートフォンで使える80MHzチャネルにのみ対応する。カラーはホワイトとブラックの2色。壁掛けも可能だ。

通信技術はWSR-5400AX6とほぼ同等。搭載ポートはLAN側が最大1Gbps×4、WAN側が最大1Gbps×1。本体サイズはW36.5×H160×D160mm、重さは約373g。

  • 横から見たところ。ほぼ真四角のデザインだ

  • 背面のインタフェース