【ファンづくりの秘訣】「吉乃川」、限定商品や観光事業が好評

1548年創立の日本酒の蔵元、吉乃川は2013年から楽天市場のショップ「吉乃川」で、日本酒をはじめとした酒類を販売している。年間平均10種類ほどの、期間限定品や新商品を発売。2019年10月には酒ミュージアムを開設。25,000人がすでに訪れたという。観光客を、ECにも送客するなどしており、日本酒が好きなファンから支持されている。

同社は定番品を販売するだけでなく、年間平均10種類程度の、限定酒や新商品を開発し、販売している。

4月14日には、同社初のクラフトビール(発泡酒)「摂田屋クラフト」を数量限定で発売した。製造にあたっては、同社のグループ会社で、ビール醸造も行う中越酵母工業(本社新潟県)のビール酵母を使用した。製造方法はビールと同じだが、副原料に米こうじを使用しているのが特徴。同社の日本酒のような柔らかい香りを持つ同商品の売れ行きは好調で、販売開始から4日で完売したという。


「摂田屋クラフト」

「おいしく、飲み飽きない味わいを表現すべく、挑戦を続けている」(経営戦略部 経営戦略課・横本昌之課長)と語る。顧客が新しい味や、その期間にしか飲めない酒を楽しむことができるようにしており、リピート率も高いとしいう。

同社が観光施設として開設している酒ミュージアム「醸蔵(じょうぐら)」は、2019年10月のオープン以来、半年で25,000人が訪れたという。築100年の酒蔵を改装した同施設には、同蔵元の472年の歴史を学べる展示コーナーを設置している。限定酒の売店や、8種類の日本酒が1000円で飲み放題のバーなども設けている。日本酒のセミナーも開催するなど、同社の魅力を体感できる場にしている。JR長岡駅から車で15分、JR宮内駅から徒歩10分とアクセスが良好なため訪問者が多く、多様な客層にアプローチできている。蔵元のファンづくりや、ECへの送客にもつながっているという。

コロナ禍の影響で閉館しているが、6月以降に再開予定だという。


「特別な酒も楽しめるSAKEバー」