映画で見て一目惚れ! 「おじいちゃんだからかわいい」|錆びたままを愛している女性オーナー ダイハツ・ミゼット Mp5 Vol.2

レストアせずミゼットに乗っている彼女にそのわけを聞いてみた。

「元気でステキなおじいちゃんに若くなってとは思わないもん。おじいちゃんだからかわいい。そう思いません?」

 運転している彼女は実に楽しそうで、出会った人たちを明るくしてしまうような存在だ。子供からお年寄りまで大人気のミゼットMP5と笑顔の彼女。横断歩道を行く人に手を振り、タクシーの運転手にもほほ笑みをもたらす。昭和の下町で大活躍したミゼットの役割は、彼女のドライブでまた新境地を開拓したようだ。

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 最小回転半径がたったの2.7メートルなどというクルマ。クルマというより鉄製コマネズミとでもいうべきミゼットは、彼女にとってキックボードのような存在なのだ。運転しながら、時々ギアを「ガリッ」と鳴らしてしまう。すると「ゴメンネ、ゴメンネ」と、次からは優しく運転することを学習していく姿は、まるで元気なおじいちゃんと仲良しな孫娘のように見えた。



中央のカバーを開くと空冷単気筒2サイクルエンジンが現れる。フライホイールが大きく、低速で粘りがある。ミッションはノンシンクロの前進3速で、シフトチェンジはエンジン回転に合わせてゆっくりと行うことがコツ。



大胆に開放するサイドエアスクープのおかげで、真夏もフレッシュエアが車内を足元から快適にする。



9インチの合わせホイールにバイアスタイヤの組み合わせ。なんと前輪はブレーキがないのだ。




掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年2月号 Vol.149(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)