年収平均は20代、30代、40代でどのように変わるのでしょうか? 業種別でどれくらい変わるのでしょうか? 国税庁が調査した「平成30年分 民間給与実態統計調査」の結果をもとに、年収平均についてご紹介します。

◆働き盛りの会社員の「年収平均」はどれくらい?
会社員にとって気になる「年収平均」。特に、働き盛りの20代、30代、40代の年収平均と業種別の傾向について見てみましょう。

◆年収平均は、20代前半267万円、後半370万円と大きな伸び
国税庁が調査した「平成30年分 民間給与実態統計調査」のデータからご紹介します。
年齢階層別の平均給与(千円)  年収平均は20代前半267万円からスタートし、50代前半528万円まで上昇している  出典:平成30年分 民間給与実態統計調査(国税庁)

表は、年齢層別の年収平均です。20代前半は267万円、後半になると370万円と20代で一気に年収が100万円上がっているのがわかります。この上昇率は他の年齢層ではないところ。20代後半は大学卒や大学院卒の給料が新たに含まれていることを考慮に入れても、伸び率は高いといえるでしょう。

◆30代の年収平均は400万円台前半、40代後半で500万円にやっと届く
30代の年収平均を見ると、前半は410万円、後半は447万円と400万円を少し上回った400万円台前半のところで推移しています。40代の年収平均は前半476万円、後半501万円。400万円台後半を伸びていき、500万円にやっと届くところです。

50代前半の年収平均は528万円となりますが、その後は下降していきます。

◆20代年収平均:電気・ガスは後半で500万円に
20代業種別の平均給与(千円)を20代前半の金額順にソートしたもの。 トップは電気・ガス・熱供給・水道業で400万円近くに 出典:平成30年分 民間給与実態統計調査(国税庁)
表は20代の年収平均の業種別金額です。20代前半の金額の高い順に並べました。一番高額だったのは、電気・ガス・熱供給・水道業。20代前半で393万円、20代後半で501万円。全体平均の30代や40代の金額も超えており、かなりの高水準の年収となっています。

◆30代後半の年収平均:500万円超えは電気・ガス、金融保険、情報通信、製造
30代業種別の平均給与(千円)を30代前半の金額順にソートしたもの。 トップはやはり電気・ガス・熱供給・水道業で600万円超えも 出典:平成30年分 民間給与実態統計調査(国税庁)       
次に30代の業種別の年収平均です。全年齢での年収平均でも超えるのがやっとだった500万円の壁を30代後半でクリアしているのが、電気・ガス、金融・保険、情報通信、製造の4業種。

トップはやはり電気・ガス・熱供給・水道業。30代後半で661万円。また、金融・保険は659万円と650万円を超えています。また、情報通信が591万円と600万円近くまで伸ばしており、これら3業種は30代にとって他を大きく離してトップ3といったところです。

◆40代年収平均:500万円超えは建設、学術研究、不動産、複合サービス
40代業種別の平均給与(千円)を40代前半の金額順にソートしたもの。 トップはやはり電気・ガス・熱供給・水道業でなんと900万円超えも 出典:平成30年分 民間給与実態統計調査(国税庁)
40代の業種別年収を見ると、更に業種間の差が大きくなっているのがわかります。トップの電気・ガス・熱供給・水道業では、なんと40代後半で902万円。他の業種とは大きな差となっています。

40代で新たに、年収500万円を超えた業種は建設、学術研究、不動産、複合サービスです。ここまでが、業種全体より年収平均が上となっている業種でしょうか。

年収平均といっても業種によってもかなり差がでています。もちろん、同業種や同会社間でも、差がでていることでしょう。ただ、業種別、年齢別での年収平均はかなり差があることも事実。業種の差や年齢別の伸びに注目して、ご自身の年収などと比較をしてみてください。

文=福一 由紀(マネーガイド)