TOKYO - MARCH 22:  Pitcher Kyuji Fujikawa #22 of Hanshin Tigers pitches during preseason friendly between Boston Red Sox and Hanshin Tigers at Tokyo Dome on March 22, 2008 in Tokyo, Japan.  (Photo by Junko Kimura/Getty Images)

 新型コロナウイルス感染症の影響で、6月19日の開幕が決まったプロ野球。例年より少ない公式戦120試合が予定されており、「数」の記録の更新が難しくなる一方で、「率」の記録においては、新記録が生まれる可能性もある。
 

 
 2000年以降、更新が難しいと考えられてきた記録が次々と塗り替えられてきた。イチローの210安打はマット・マートンが塗り替え、王貞治らの55本塁打はウラディミール・バレンティンが抜き去り60本の大台に乗せた。現役選手の中にも、「NPB記録」を保持する選手が数多く存在する。
 
 今回も、歴代1位の記録を持つ選手にフォーカスを当て、記録の詳細を振り返る。第7回は38試合連続無失点の記録を持つ藤川球児(阪神タイガース)だ。




藤川、2006年シーズンの全貌は?


 阪神・藤川球児は2006年4月15日から7月11日の間に38試合連続無失点を記録。豊田清(当時西武)が持つNPB連続無失点記録(34試合)を更新した。
 
 2006年の藤川は、「JFK」の一角として開幕からセットアッパーの役割を担った。開幕2試合目の4月1日ヤクルト戦で同年初登板。5試合目の登板となった4月15日広島戦が登板試合連続無失点記録の幕開けとなった。4月は12試合(16回2/3)を投げ、9ホールド、防御率0.54を記録した。
 
 5月は失点を喫することなく、13試合(17回)に登板し、3勝9ホールド、防御率0.00を記録。同月時点で21試合連続無失点となった。6月も記録を更新し続け、13試合(15回)に登板し、3セーブ8ホールド、2ヶ月連続の防御率0.00を記録。この時点で豊田の記録に並んだ。
 
 そして迎えた7月4日横浜戦。前月下旬から故障離脱した久保田智之(元阪神)に代わりクローザーを任されており、この試合でも2点リードの9回に登場。危なげなく三者凡退に切って取り、NPB連続無失点記録を更新。以降も登板3試合を無失点とし、38試合連続無失点まで記録を伸ばした。12日の広島戦で1失点し、記録はストップしたが、同月はこの失点のみに抑え、9試合(12回)を投げ、1勝7セーブ、防御率0.75を記録した。
 
 8月は戦線離脱した影響もあり、5試合(6回1/3)の登板で、防御率4.26となったが、9月に入ると安定した投球を取り戻した。9、10月は11試合(12回1/3)を投げ、6セーブ4ホールド、防御率0.73を記録した。
 
 防御率0.68と圧倒的な数字を残した2006年の藤川。同年は奪三振率も13.88と際立っており、登板した66試合のうち62試合で奪三振を記録した。





藤川球児、2006年シーズン投球成績詳細

シーズン成績 
63試合(79回1/3)、5勝0敗17セーブ30ホールド、122奪三振、防御率0.68
 
月別成績
3、4月 12試合(16回2/3)、9ホールド、27奪三振、防御率0.54
5月 13試合(17回)、3勝9ホールド、25奪三振、防御率0.00
6月 13試合(15回)、3セーブ8ホールド、21奪三振、防御率0.00
7月 9試合(12回)、1勝7セーブ、20奪三振、防御率0.75
8月 5試合(6回1/3)、1勝1セーブ、11奪三振、防御率4.26
9、10月 11試合(12回1/3)、6セーブ4ホールド、18奪三振、防御率0.73
 
対戦チーム別成績
セ・リーグ
対中日 8試合(11回)、4セーブ1ホールド、19奪三振、防御率2.45
対ヤクルト 9試合(12回2/3)、1勝2セーブ5ホールド、19奪三振、防御率0.00
対巨人 10試合(13回2/3)、1勝3セーブ5ホールド、23奪三振、防御率1.32
対広島 8試合(9回2/3)、5セーブ2ホールド、11奪三振、防御率0.93
対横浜 8試合(7回1/3)、1勝2セーブ3ホールド、13奪三振、防御率0.00
パ・リーグ
対日本ハム 3試合(4回)、3ホールド、7奪三振、防御率0.00
対西武 3試合(5回)、2ホールド、10奪三振、防御率0.00
対ソフトバンク 2試合(2回2/3)、2ホールド、3奪三振、防御率0.00
対ロッテ 4試合(4回)、1勝2ホールド、7奪三振、防御率0.00
対オリックス 4試合(4回1/3)、1勝2ホールド、5奪三振、防御率0.00
対楽天 4試合(4回)、1セーブ3ホールド、5奪三振、防御率0.00
 
球場別成績
甲子園球場 32試合(41回)、3勝9セーブ14ホールド、60奪三振、防御率1.32
ナゴヤドーム 2試合(3回1/3)、1セーブ1ホールド、5奪三振、防御率0.00
神宮球場 2試合(2回1/3)、2ホールド、2奪三振、防御率0.00
東京ドーム 4試合(5回2/3)、1セーブ2ホールド、10奪三振、防御率0.00
広島市民球場 1試合(1回)、1セーブ、3奪三振、防御率0.00
横浜スタジアム 5試合(4回1/3)、1勝2ホールド、8奪三振、防御率0.00
札幌ドーム 1試合(1回)、1ホールド、1奪三振、防御率0.00
インボイスSEIBUドーム 2試合(3回)、2ホールド、7奪三振、防御率0.00
福岡Yahoo!Japanドーム 1試合(1回2/3)、1ホールド、2奪三振、防御率0.00
千葉マリンスタジアム 1試合(1回)、1勝、1奪三振、防御率0.00
京セラドーム大阪 4試合(4回)、2セーブ1ホールド、6奪三振、防御率0.00
フルキャストスタジアム宮城 2試合(2回)、1セーブ1ホールド、7奪三振、防御率0.00
地方球場 6試合(8回2/3)、2セーブ3ホールド、13奪三振、防御率0.00




【図表】藤川球児、2006年シーズン投球成績詳細