ソフトバンク・栗原陵矢 (C) Kyodo News

◆ 甲斐の座を虎視眈々…複数ポジションも視野

 ソフトバンクは28日、本拠地・PayPayドームで紅白戦を開催。レギュラーポジション奪取を目指す若手捕手たちが、一軍首脳陣の前で猛アピールを見せた。

 まずは、昨秋からバットで存在感を示している栗原陵矢。柳田悠岐、中村晃が不在の一戦に紅組の「3番・捕手」で起用されると、3回の第2打席に石川柊太の速球を右翼スタンドへ運ぶ2ランアーチ。自慢の打棒を発揮すると、四球で出塁した5回にはバンデンハークのフォームを盗んで二盗成功。直後の三盗は相手捕手・甲斐に阻止されたが、3打数1安打1盗塁と、果敢な姿勢を結果で示した。

 守っても4回まで二保旭、森唯斗の2投手を無失点でリードし、5回から回ったレフトの守備では、甲斐の放ったフェンス直撃打を難なく処理して単打に抑えた。今季は本職の捕手のみならず、一塁と外野の複数ポジションも視野に入れ、開幕スタメンへ猛アピールを続けている。


 さらに、栗原の後を受けて5回からマスクを被った21歳、九鬼隆平も負けじと猛アピールを見せた。紅組の「9番・指名打者」で先発出場し、2回に石川柊太から右中間を深々と破る先制適時二塁打を放つと、4回の第2打席ではバンデンハークの速球を捉えて右翼ホームランテラスへ飛び込むソロアーチ。第3打席は凡退となったものの、“豪腕”スチュワートJr.から左翼への大飛球を放つなど、いずれの打席も快音を残す内容に。

 昨季は二軍でチーム最多の69試合でマスクを被り、ファームの“正捕手”として親子日本一に貢献。打率.259(270-70)で6本塁打と、打撃面では2学年上の栗原に及ばない成績だったが、逆方向にも長打が打てる高い打撃センスを随所に披露。この日はいずれも力強いボールを投げ込むタイプの長身右腕を相手に結果を残し、一軍生き残りへアピールした。


 ソフトバンクの「捕手」といえば、3年連続ゴールデングラブ賞に輝いている甲斐拓也が今季も正捕手の筆頭候補。ベテランの髙谷裕亮もバックアップに控える充実の体制とあって、若手有望株たちにとってポジション奪取は至難の業だろう。

 それでも、昨季途中に故障者続出で一時“捕手不足”に陥ったチームにとっては、若手の台頭は頼もしい限り。栗原と九鬼がファームで本職以外の複数ポジションを守ってきた経験も、彼らの一軍昇格の後押しとなるはずだ。あとは熾烈なサバイバルを生き残っていけるか…。常勝軍団の“マスク争奪戦”に注目だ。


▼ スコア
紅|000 000 0|0
白|023 100 1|7

▼ 継投
紅:石川(3回)⇒バンデンハーク(2回)⇒スチュワートJr.(2回)
白:二保(3回)⇒森(1回)⇒モイネロ(1回)⇒高橋礼(2回)

▼ 紅組スタメン
(中)周東
(遊)今宮
(右)谷川原
(三)松田宣
(左)長谷川
(捕)甲斐
(二)三森
(一)西田
(指)髙谷
先発P.石川

▼ 白組スタメン
(中)上林
(二)川島
(捕)栗原
(左)バレンティン
(一)内川
(遊)槇原
(三)リチャード
(右)柳町
(指)九鬼
先発P.二保