ユナイテッドアローズ、EC売上は16.8%増 自社ECの障害で減少もモール好調で増収に

ユナイテッドアローズの2020年3月期におけるEC売上高は、前期比16.8%増の292億1700万円だった。新型コロナウイルスの影響で実店舗の売上高が減少しており、EC化率は同2.6ポイント増の22.6%に拡大した。自社ECサイトの売上高は、システム障害の影響で減少したが、ECモールでの販売拡大が増収に寄与した。
 
自社ECサイト「ユナイテッドアローズオンラインストア」の売上高は、同7.0%減となった。自社ECサイトの運営を自前化するためのリニューアルにおいてシステム障害が発生し、19年9月12日から11月26日までサイトを休止した影響が出た。
 
一方、モール店の売上高は拡大している。「ゾゾタウン」の売上高は同17.3%増、「楽天ファッション」は同24.9%増、「アマゾン」は同10.5%増となった。販売チャネル別の売上比率では、「ゾゾタウン」が54.6%と最も大きかった。


サイト障害二つの要因

 
自社ECサイトで生じた障害の主な要因を分析した結果、組織的な要因と進行面での要因の二つがあったとしている。
 
組織的な要因は、プロジェクトチームにITスキルの長けた人員が少なかったことだ。現在は自社EC開発室を設け、ITスキルの高い人材が管理する体制をとっている。
 
進行面の要因としては、スケジュールとコスト設定の精度が低かったと振り返る。プロジェクトの初期段階から無理のある状態だったという。
 
現在はスケジュールや予算に余力を持たせた状態で、プロジェクトを進めている。自社ECサイトの自前化は、22年3月期中に開始する予定だ。
 
システム障害の問題を受け、竹田光広社長は月額報酬を3カ月間20%減額。プロジェクトオーナーだった木村竜哉取締役は月額報酬を3か月間10%減額すると発表した。