コロナ禍でインターハイが中止に…若新雄純「“プロセスの価値”を見直すとき」
市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。5月7日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、「インターハイ中止」について取り上げました。


木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)



◆若新「プロセスは無駄にはならない」
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決定。各県の高校体育連盟(高体連)は、その予選にあたる、県高校総合体育大会(県総体)の開催をどうするのかなどの判断に頭を悩ませており、各所に影響を及ぼしています。

休校に加え、インターハイの中止に、部活動の引退を控えている高校3年生からは落胆の声も少なくありません。

しかし、若新は「現役の3年生は本当に悔しいと思う。辛いと思う。でも、なぜ部活って、そんなに“大会がすべて”なのかはちょっと考えてみたい」と疑問を呈します。そして、自身も共感したという母の言葉を紹介。

「自分が取り組んできた活動や趣味について、それを表現する場所や舞台に立って認めてもらうとか、勝ち負けの結果を得なくても、それをやってきた過程そのものに、人生の喜びや価値があるはず。仲間もできる。人生というのは、常に出番があるわけではないし、常にはっきりとした勝ち負けがあるわけでもない。ステージに立ちたい、結果を出したい、勝負の場で勝ちたいということを、取り組んできたことの出口や価値のすべてにしてしまうと、人生が苦しいでしょ」

そんな母の言葉を引き合いに、若新は「今、結果やゴールだけではなくて、プロセスそのものの価値って何だろうかということを、一度、立ち止まって考える時期がきたのかな、と思っている」と語ります。さらには、「結局、長い人生で活きてくるのは、大会での結果そのものよりも、そのとき、誰かと出会って時間を共有してやってきた、という経験やプロセスのほう。だから高校の先生側も、最後の大会、ゴールの場所がないからといって、やってきた生徒たちのことを『かわいそう』と言ってほしくない」と持論を展開。

一生懸命に取り組んできた部活動の区切りとなる大会が開催されなかったからといって、「それまでやってきたプロセスは無駄にはならない。もちろん、本当に人生をかけてやっているという生徒も多いと思うが、それでも、それが人生の全てではなく、人生の一部ととらえることが大切な気がする。過ごした時間やそれまでの過程における新しい出会いや発見を面白がれるような、そんな青春時代を過ごしていける人が増えるといいなと思う」と声を大にしました。

そんな若新の主張に、市川が「諸先輩方を見てきたうえで、“自分もここまでやり切った”という区切りがないという寂しさはどうしてもあると思う」と生徒たちの心情を推し量ります。対して、若新は「でも、社会は変わっていく。先輩たちが、こういう頑張り方をしてきて、こういう結果を出してきたから“自分たちも”ということを、仕事でも会社でも人生でも、ときには変えないといけないときがある。プロセス重視になれば、変化の激しい社会を柔軟に生きていける。いま、そのときだと思う」とキッパリ。

あらためて、「部活動はプロ競技ではないから、試合で勝たなくても価値がなくなるわけじゃないはず。青春を費やす部活動や集団活動とか、そういった取り組みの“プロセスの価値”というものを、今の世代で新しく見直すことがあってもいいと思う」と強調していました。

<番組概要>
番組名:Seasoning~season your life with music~
放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、乙武洋匡(火曜)、IVAN(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:https://park.gsj.mobi/program/show/38286