2020年【コンパクトデジタルカメラ】おすすめ11選|機能・性能・価格で選ぶ

【この記事のエキスパート】

写真家:藤井 智弘

写真家:藤井 智弘

1968年東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科を卒業。

96年に写真展を開催後、フリー写真家になる。カメラ専門誌やWebの撮影や執筆を中心に、各種撮影やセミナー講師などで活動。

作品では国内や海外の街を撮影し、ライカカメラジャパンの公式インスタグラムにも作品が掲載される。

公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。デジタルカメラグランプリ選考委員。NHK文化センター講師。


コンパクトデジタルカメラは、軽くて持ち運びに便利。スマホの内蔵カメラにはない機能や画素数などをもった製品がたくさんあります。本記事では、写真家の藤井智弘さんと編集部が選んだコンパクトデジタルカメラおすすめの商品11選をご紹介します。選び方のポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

写真家に取材
コンパクトデジタルカメラの選び方

「コンパクトデジタルカメラを使ってみたいけど、商品が多すぎてどれを選べばいいんだろう……」そのような悩みを抱えていませんか? ここからは、コンパクトデジタルカメラの選び方についてご紹介していきます。

画質で選ぶ

写真を撮影するなら、やはり画質が気になりますよね。最近はスマホのカメラも画質がとてもよくなってきているので、高画質のコンパクトデジタルカメラを選んで差をつけましょう。

機種によっては一般的なコンパクトデジタルカメラのイメージセンサーより大きい「1型」や、レンズ交換式カメラで見られる「APS-Cサイズ」を搭載しているものもあるので、買う前に比較してみましょう。

画質にこだわるならイメージセンサーが大きいものを

RICOH(リコー)『GR III』:

出典:Amazon

イメージセンサーは撮像素子とも呼ばれ、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する部品。センサーサイズなどのように、「センサー」と略されることもあります。

高画質な写真が撮れるかどうかは、レンズとイメージセンサーで決まります。なるべく大きなものを選んだほうが、高画質な写真を撮ることができるでしょう。

美しいボケのある写真を撮るならF値が低いものを

Canon(キヤノン)『IXY200』:

出典:Amazon

F値とは、カメラのレンズの明るさの値。F値の値が低いほどレンズが明るく、高性能といえるでしょう。

一般的に、写真を撮るときの光を絞ると画面全体にピントを合わせやすくなり、開くと少しボケた写真を撮ることが可能。背景のピントをボカして被写体にピントを合わせたいときなどは、絞りを開くことによってきれいに撮影できます。

ちなみにボケはF値だけでなく、イメージセンサーの大きさとレンズの焦点距離も重要な要素。画角に対してイメージセンサーが大きいほどレンズの焦点距離が長くなり、F値が同じでも大きなボケが得られます。

夜間撮影をするならISO感度が高いものを

Nikon(ニコン)『COOLPIX(B600)』:

出典:Yahoo!ショッピング

ISO感度は、国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略字。もともとフィルムの感度をあらわす値なのですが、フィルムを扱うメーカーごとに規格が異なると混乱してしまうため、感度をあらわす国際基準としてISO感度が定められました。

夜間撮影の際は光が少ないので、ISO感度が高いものを選んだほうがいいでしょう。しかし、現在大手メーカーから発売されているすべてのコンパクトデジタルカメラは、ISO1600以上が設定でき、夜間の撮影に困ることはありません。

暗所の撮影ではISO感度だけでなく、レンズの明るさも考慮しましょう。また、イメージセンサーが大きいほど高感度での画質に有利です。

便利なサポート機能で選ぶ

コンパクトデジタルカメラを選ぶときは、サポート機能も調べましょう。手ブレ防止やスマホとの連携など、撮影の手助けとなるさなざまなサポート機能があります。

光学式手ブレ補正機構つき

富士フイルム『FinePix(XP140)』:

出典:Amazon

手ブレ補正は、カメラ初心者の方でもきれいな画像を撮影する手助けをしてくれる機能です。大切な思い出に撮影した写真も、手ブレでピントが合っていないのではとても残念ですよね。

ほとんどのコンパクトカメラで採用されている光学式手ブレ補正は、その名のとおりレンズ光学系の一部を移動させてブレを補正します。ブレに影響されずピントを合わせやすいので、初心者の方でもきれいな写真を撮影することができるでしょう。

スマホとの連携のよさ

Canon(キヤノン)『PowerShot(SX530HS)』:

出典:Yahoo!ショッピング

最近のコンパクトデジタルカメラにはWiーFiが搭載されていて、スマートフォンとの連携がしやすくなっています。撮影した写真をカンタンにスマホやパソコンに転送することができ、手軽に友達とシェアしたり、SNSにアップしたりできますよ。

またBluetoothでスマホとペアリングして、撮影したらその写真をスマホへ自動転送できる機種もあります。

自撮りに適した機能

SONY(ソニー)『Cyberーshot(DSCーHX99)』:

出典:Amazon

自撮りは画面を見て撮影する必要があるので、画面が回転するかどうかがポイント。また片手でシャッターを押せるよう、軽量なものを選ぶ必要もあります。カメラによっては美肌補正機能もありますので、購入前に調べてみてください。

撮りたいものに合わせてレンズの焦点距離で選ぶ

SONY(ソニー)『Cyberーshot(DSCーWX350)』:

出典:Amazon

焦点距離とは、レンズの中心である「主点」からイメージセンサーに結像するまでの距離で、一般的にはズーム機能と呼ばれるもの。焦点距離が長いほど写真に写る範囲が狭くなり、また同じ焦点距離でも、イメージセンサーの大きさによって写る範囲が変わります。ここでの焦点距離は、35mm判換算したものです。

広角レンズは手前を大きく、奥を小さく写すので、遠近感を誇張した写真が撮れます。広々とした風景を撮影する際は、18〜26mmでの範囲で撮影することで、より一層ダイナミックな写真を撮影できるでしょう。

100mm前後のいわゆる中望遠域は、人物を自然な遠近感で撮影したり、身近なモチーフを切り取るのに適した焦点距離です。スポーツ観戦など、かなり遠距離の被写体を撮影するときは、望遠側が300mm以上の望遠撮影に強いコンパクトデジタルカメラを用意しましょう。

撮りたいものに合わせて必要な機能で選ぶ

コンパクトデジタルカメラを購入する前に、まず自分がなにを撮影したいかをイメージしましょう。被写体やシーンによって、必要な機能が異なります。たとえば、ほとんど動きのない近くにある花を撮影するのと、動きのある遠くの野鳥を撮影するのでは、重視する機能が違うのです。

接写撮影するならマクロ機能のよさ

Panasonic(パナソニック)『LUMIX(DCーFZ85ーK)』:

出典:Amazon

マクロ撮影とは被写体に近づき、クローズアップする撮影方法。背景をボカして被写体を引き立て、美しく見せる効果もあります。最短で1cmまで近寄れるものもあり、接写撮影にピッタリです。

ただしコンパクトデジタルカメラでは、ズームレンズの広角側でもっとも寄れる機種がほとんど。広角なのでボケにくく、遠近感も強調されやすいため、花や虫などの撮影は意外と難しいかもしれません。また1cmまで近づくと、自分やカメラの影が画面に入りやすいので注意が必要です。

動くものを撮るならシャッター速度の速さ

SONY(ソニー)『Cyberーshot RX100V(DSCーRX100M5A)』:

出典:Amazon

動きがある被写体を撮るなら、シャッタースピードが大事です。大事なペットや子どもの、大切な瞬間をのがしたくはないですよね!

最近では、ほとんどのコンパクトデジタルカメラが1/2000秒以上の高速シャッターを備えています。ただしハイスピード撮影をするためには、明るいレンズや高感度が必要になる場合も。また、レンズは望遠寄りになることが多いでしょう。

バッテリー1本で撮影可能な枚数で選ぶ

コンパクトデジタルカメラはスペックによって、1本のバッテリーで撮影できる枚数が異なります。近所でちょっとしたものを撮影するだけなら100枚程度でじゅうぶんですが、旅先での利用が目的なら200枚以上撮影できるといいでしょう。

もちろん、コンパクトデジタルカメラ用の予備バッテリーがあれば、バッテリー切れを起こしても安心。なかには、スマホ用のモバイルバッテリーを使って充電可能なものもあります。

ファインダーの有無で選ぶ

基本的にコンパクトデジタルカメラは背面モニターを見て撮影しますが、ファインダーのあるものを選べば、より本格的に写真を撮影することができます。ファインダーはしっかり構えられるため手ブレ防止になりますし、望遠撮影でも被写体を狙いやすいのがメリット。また、明るい屋外で背面モニターが見づらい場合にも有効です。

しかし、ファインダーがついたものは少し重くなります。またファインダーがついていないものは低コストなので、ちょっとした撮影に使うだけならファインダーなしのほうがいいかもしれません。

モニター画面の大きさで選ぶ

Panasonic(パナソニック)『LUMIX(DCーTX2)』:

出典:Amazon

コンパクトデジタルカメラの背面モニターは、大きいもののほうが画面が見やすくなります。旅行に持っていくなら、軽量なものを選ぶといいでしょう。

また、タッチパネルタイプのコンパクトデジタルカメラもあります。タッチで機能設定ができたり、ピントを合わせたいところをタッチで指定できるのがメリット。また、再生画像をスワイプで送ったりピンチアウトで拡大したりと、スマホ感覚で扱うことができますよ。

使用用途に合わせて予算で選ぶ

OLYMPUS(オリンパス)『Tough(TGー6)』:

出典:楽天市場

スマホのカメラもいいけど、やっぱりカメラで写真を撮りたいという方は、3万円未満のモデルがお手軽でおすすめ。せっかくコンパクトデジタルカメラを買うなら、ある程度画質や機能にこだわりたいという方は、3~6万円くらいのモデルがいいでしょう。さらに本格的に写真を撮影したいという方は、6万円以上のモデルもあります。

高額のコンパクトデジタルカメラは機能の数よりも、イメージセンサーの大きさやレンズの明るさなど、高画質に寄っている機種が多いです。どのような目的で写真を撮りたいのか、どのような機能がほしいのかを考えて、適切な価格帯のコンパクトデジタルカメラを選びましょう。

写真家よりアドバイス
スマホでは撮れない写真撮影を楽しもう

【エキスパートのコメント】

今や、多くの方がスマホで写真を撮る時代。コンパクトデジタルカメラはその名のとおり携帯性にすぐれているのが特徴ですが、それもスマホで可能になりました。しかし、コンパクトデジタルカメラには、スマホでは苦手な望遠撮影や水中撮影ができる機種、レンズ交換式カメラに匹敵する高画質を持つ機種などさまざまなタイプがあります。自分の撮影スタイルに合った、しかもスマホでは不可能な写真が楽しめる機種を選びましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)