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【この記事のエキスパート】
フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)

フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)

文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。

文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。


プラチナ万年筆の製造工場で、40年以上勤務してきたベテラン万年筆職人が開いた手作りショップの「中屋万年筆」。ひとりひとりに合った書き心地の万年筆を、ていねいに1本1本作り上げています。この記事では、小物王の納富廉邦(のうとみやすくに)さんと編集部が、中屋万年筆を選び方、おすすめ商品をご紹介します。

職人による手作り
中屋万年筆とは

【標準ペン先調整】中屋万年筆 シガーモデル ロングサイズ 黒ヘアライン:

出典:楽天市場

『中屋』というブランドは、元々岡山県で万年筆店を営んでいた中田俊一が中屋製作所を創立し、(後にプラチナ万年筆株式会社となる)そこで熟練の修行をなした職人によって発足させられたブランドです。

プラチナ万年筆の製造現場で40年以上に渡って、最高の万年筆を作り続けていた職人の手作りで日本古来の色彩を取り入れた製法で作られています。

大量生産はできないものの、手作りならではのユニークな構造に仕上がっています。

使いやすさ、デザイン、キャップで
中屋万年筆の選び方

中屋万年筆には、さまざまなタイプのものがあります。それぞれに魅力や特徴があるので、なにを重視するか、おもにどこで使用するかなどを考慮して決めるのがいいでしょう。ポイントは下記。

【1】書き心地や使いやすさでタイプを選ぶ
【2】太さやデザインなどで選ぶ
【3】伝統工芸デザインは海外のお土産に
【4】お祝いには名前を入れてプレゼント
【5】キャップのタイプは使用用途に合わせて選ぶ
【6】クリップのデザインを変えることもできる

お土産やプレゼントに喜ばれるタイプもありますので、贈りものに使いたいという方もぜひ参考にしてください。

【1】書き心地や使いやすさでタイプを選ぶ

万年筆をインテリアにしても美しいですが、
やはり大事なのは使用感。文字を書く道具ですので、書き心地は選ぶうえでの大切なポイントです。

ここでは、中屋万年筆のなかでも、とくに万年筆らしい書き心地にすぐれたタイプを紹介します。

万年筆初心者でも使いやすい「ポータブル」

「ポータブル」は、万年筆初心者でも使いやすいタイプです。特徴は、標準的な成人男性の手になじみやすいサイズ感で、ほかの万年筆に比べて軽量。

万年筆に慣れている方には、軽くてもの足りないと感じるかもしれませんが、はじめて利用する新社会人の方にとっては使いやすい万年筆といえるでしょう。

書き心地抜群の「ピッコロ」

「ピッコロ」は、全長130mmのコンパクトタイプの万年筆。軸が太く、筆圧を掛けなくてもすらすらと書けるので、筆圧が弱い人や女性に向いています。

握る部分はやや太めで、とくに万年筆を使い慣れている女性にピッタリのタイプです。

誰でも使いやすい「デスクペン」

「デスクペン」の特徴は、軸が先細であるということ。中屋万年筆は継ぎ目が中央にあるものが多く、ちょうど握る部分に当たるので使いにくいと感じる人もいるでしょう。

ですが「デスクペン」なら持つ場所で筆記時の重心を調整できるため、だれでも書きやすいタイプになっています。また、ほかのモデルと比べてリーズナブルなのも魅力です。

【2】太さやデザインなどで選ぶ

万年筆は、見た目の美しさも魅力のひとつ。はじめて購入する場合やプレゼントなどには、デザイン性を重視して選ぶ人がほとんどです。

また、万年筆慣れしている人は、軽量で書きやすいタイプは物足りなさを感じることも。そんな人には、太さや重量感のあるタイプがいいでしょう。

重量感を求めるなら「ロング」

軸が太く、重量感があるのが特徴の「ロング」。万年筆慣れしている人や、何本も万年筆を持っている人にすすめのタイプです。見た目の重量感とは裏腹に、持ってみると軽く取り回しがしやすいのがポイント。

見た目の重量感だけでなく、名前のとおり長いのが魅力です。長さ150mmが標準の万年筆ですが、ロングは166mmと長めの軸になっています。

個性を出したい人向けの「十角」

万年筆と言えば、つるっとした丸みのある軸を想像するでしょう。しかし「十角」は軸が十角形になっている、個性的なデザイン。持ってみると、しっかりとグリップするので初心者にも向いています。

人と同じものを持ちたくないという方や、持ちやすさ重視の方には十角がいいでしょう。

定番モデルの「ネオスタンダード」

「ネオスタンダード」は、中屋万年筆の定番モデル。万年筆らしい丸みのある美しいフォルムと、バランスのとれた使いやすさが特徴です。

若い女性からも評判がよく、中屋万年筆をはじめて手にする人にも向いているモデルです。

高級感がほしいなら「ブライヤー」

素材に樹木を採用している「ブライヤー」。試行錯誤して作り上げられたモデルで、その表面の光沢から「木の宝石」とも言われています。樹木を採用しているので、同じものはなく、1本1本木目が違うデザインです。自分だけが持っている特別感と、高級感を感じられるタイプ。

また、使っているうちに指になじんで、自分だけの万年筆になるのもブライヤー軸の特徴。また、滑りにくいのも魅力です。

美しさと個性を求める人向けの「背鰭」

見た目に、迫力と重量感がある「背鰭」。キャップ部分にヒレのデザインが施されている、かなり特徴的なデザインです。このヒレが転がり止めになってくれるので、机においても転がり落ちる心配がありません。

石畳のような「黒石目」を採用したモデルもあります。

愛好家やプレゼント用には「特注モデル」

基本のモデルをカスタマイズして、自分オリジナルの万年筆デザインができる「特注モデル」。万年筆好きの人や、海外の友達などにプレゼントすると喜ばれるでしょう。

どのようなデザインがあるのか、ご紹介します。

【3】伝統工芸デザインは海外のお土産に

特注モデルには、「蒔絵」「螺鈿」などの、日本伝統工芸が活かされた作品を作ることができます。これまでもみじや獅子の児など、さまざまな特注モデルを制作しており、なかにはアメリカの女優からの要望で作成した、狛犬のモデルなどもあります。

日本にしかない作品は、海外のお土産にピッタリです。

【4】お祝いには名前を入れてプレゼント

中屋万年筆は、名前を入れてプレゼントすることも可能です。蒔絵による手描きの技術を利用し、名入れをしていきます。ただし、漆塗りが施されているモデルに限定されるので注意しましょう。

特別な人へのプレゼントに向いています。

【5】キャップのタイプは使用用途に合わせて選ぶ

万年筆のキャップは、「ライター」「シガー」の2種類。それぞれクリップがついているかいないかの違いですが、デザインが大きく変わってきます。

キャップのタイプは、持ち運びをするかどうかで決めるといいでしょう。では、それぞれどのようなタイプか詳しく説明します。

決まった場所で使うなら「シガータイプ」

シガータイプのキャップは、クリップがついていません。突起がないことと、中央部分のつなぎ目が滑らかなので、全面がつるっとしていて美しい見た目が魅力です。

ただし、そのまま机に置くと転がってしまうため、専用のペンケースやペン立てが必要に。おもに、書斎や決まった場所で使用する場合に向いています。

ポケットに入れて持ち運ぶなら「ライターモデル」

通常のボールペンなどと同じく、キャップにクリップがついている「ライターモデル」。万年筆を、胸ポケットなどに挿して持ち運ぶことが多い場合には、ライターモデルが便利です。

会社で使用する場合や、外での打ち合わせなどで使用する場合には、クリップがついているものを選びましょう。

【6】クリップのデザインを変えることもできる

クリップつきのライターモデルは便利ですが、デザインにもっとこだわりたいと思う人もいるはず。そんな人は、クリップのデザインを変えられる「廻り止め」というアイテムを利用してみてください。

シンプルなワンポイントから「蛇」や「桜」などといった美しく、個性的なデザインを選ぶこともできます。

小物王がアドバイス
中屋万年筆は使うほどに手になじむ

【エキスパートのコメント】

中屋万年筆は、ブライヤーなどの特殊な軸を除き、基本的にエボナイトに漆を塗って仕上げてあります。そのためどれも、使うほどに手になじみ使いやすくなるので、デザインや手の大きさだけで選んでも、ほとんど失敗はありません。

ペン先はプラチナ万年筆の技術による、誰でも書きやすく、しかも万年筆らしさも味わえるもの。一生もののつもりで選べば、まず間違いありません。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)