楽天、越境ECサービス「グローバルマーケット」終了 海外モール出店による越境販売に注力

楽天は4月30日、越境ECサービス「Rakuten Global Market(楽天グローバルマーケット)」を6月29日で終了すると店舗向けにアナウンスした。楽天による越境ECサービスがすべて終了するわけではない。海外モールと楽天が戦略提携し、国内の商品を販売する「海外パートナー旗艦店」事業の成長性が高く、今後はこのサービスの拡大に注力する。4月30日には台湾の大手ECモール「PChome」に出店し、台湾での販売網をさらに強化している。

楽天は3つの越境ECサービスを展開している。そのうちの1つが今回終了を発表した「楽天グローバルマーケット」。申請した「楽天市場」の出店者は、自社の商品を海外ユーザー向けの販売サイト「楽天グローバルマーケット」に出品できる。商品情報の翻訳から海外向けの決済・物流までサポートしている。

「楽天グローバルマーケット」についても新型コロナウイルスの影響はあるというが、サービスを終了する理由は、より成長性の高い事業に注力するためだという。中国は顕著だが、グローバルでも自国のECモールを利用する傾向が強まっているという。

台湾の大手ECモール「PChome」に出店
楽天の越境EC施策で特に成長性の高い取り組みが、2つ目の越境ECサービスである「海外パートナー旗艦店」だ。これは楽天が海外ECモールと戦略的に連携し、楽天として海外モールに出店する取り組み。国内のブランドやメーカーなどから楽天が商品を買い取り、それを海外ECモールの店舗で販売する。

現在、中国の大手ECモール「京東(JD.COM)」や「コアラ(Kaola.com)」と戦略的提携を結び、出店している。楽天グループとして台湾で運営している「台湾楽天市場」にも店舗を設けている。

さらに、4月30日、台湾の大手ECモール「PChome」にも出店した。楽天は台湾で「台湾楽天市場」を運営してるだけでなく、クレジットカード事業や電子書籍事業、C2C事業などを展開している。

さらに、2019年9月には台湾の人気プロ野球チーム「ラミゴ モンキーズ」の運営会社であるLamigo Monkeys Co.の株式を取得し、2020年シーズンから台湾プロ野球リーグに参入すると発表している。2020年中に銀行サービスも開始する予定だ。台湾において「楽天エコシステム」の強化を続けており、越境ECにおいてもさらに強化するため、「PChome」に出店している。
 

「ラミゴ モンキーズ」は「楽天モンキーズ」にチーム名を変更

今後、現在の中国、台湾以外の海外モールに出店する計画もあるようだ。

3つ目の越境ECサービスは、ユーザー向けの海外配送サービスだ。「楽天グローバルエクスプレス」は海外のユーザーが日本のECサイトで購入した商品をまとめて配送できるというもの。同サービスも継続して提供する。