アルプスアルパインは4月27日、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響による需要が増加している人工呼吸器に用いられている操作デバイスである磁気式エンコーダ「EM11Bシリーズ」の増産体制を整備したことを発表した。

新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴って世界中で人工呼吸器や人工心肺装置の需要が全世界で高まり、国内外の多くのメーカーが政府などの要請を受ける形で、それらの機器の増産を進めており、半導体や電子部品メーカーにも対応コンポーネントの増産が求められるようになっている。

同社のEM11Bシリーズもそうしたコンポーネントの一種で、疾病患者に送還する空気の量・気圧・吸入時間の調整や、それらのモード変更などを行う操作デバイスとして利用されているという。

今回の増産は、人工呼吸器メーカー各社からの増産要請を受ける形で実施されるもので、通常の5倍以上の生産数となる月産10万個の生産体制を整え、順次提供を開始したとのことで、今後も顧客ニーズや感染状況などを考慮しながら、引き続き生産調整を行っていくとしている。

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    アルプスアルパインの磁気式エンコーダ「EM11Bシリーズ」