アジレント・テクノロジーは4月13日、ハンドヘルド型で 医薬品業界およびバイオ医薬品業界における品質管理試験を迅速化する原材料受け入れ確認試験システム「Agilent Vaya(バヤ) ラマン」を発表した。

同システムは、同社の空間オフセットラマン分光(SORS)テクノロジーを搭載することで、製薬企業の工場での原材料受け入れ時の品質基準チェックをその場で手軽に行うことを可能としたもの。従来機と比べて、大幅にシステム全体の小型化を実現(127mm×60mm×257mm)。重さも1.62kgとすることで誰でも容易に取り扱いできるようにした。

また、検査対象となるGMP準拠パッケージの不透明容器越しであっても未開封の状態で、容器や袋の材料にもよるがおおむね数秒程度で確認試験を行え、その動作時間もフル充電時で4時間以上の動作が可能であるとのことで、作業者の時間短縮や従来必要とされていたサンプリング室の使用を削減することができるようになるという。

なお、同システムはすでに受注を開始しており、同社の代理店経由で購入することが可能だという。

  • Agilent Vaya ラマン
  • Agilent Vaya ラマン
  • 原材料受け入れ確認試験システム「Agilent Vaya ラマン」を使用している様子 (提供:アジレント)