ポートライナーなどを運行する神戸新交通は、4月3日10時30分頃、ポートアイランド線車両基地内での車両点検作業中、台車に取り付けている案内輪受梁の溶接部に亀裂が発生していることを発見した件について、状況等を説明している。

  • ポートライナーは三宮駅発着で運行される

神戸新交通の説明によれば、4月3日10時30分頃、係員がポートアイランド線車両(車両番号「2508」)の列車を検査した際、案内輪受梁の下部が濡れていることに気づいたという。その部位を確認したところ、案内輪受梁下部の溶接箇所に約110mmの亀裂を発見。濡れていたのは受梁内部に侵入した雨水が溶接割れ部分から染み出していたためだったことがわかった。原因については「調査中」としている。

緊急対策として、ポートアイランド線車両全19編成のうち、案内輪受梁の構造が異なる3編成を除く16編成について、目視による緊急点検を同日中に実施したとのこと。表面や表面近くに生じた傷を検出する「探傷検査」も順次行い、今後は車両メーカーとともに恒久的な対策を検討するとした。