NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4月8日、次世代インターコネクトサービスである「Flexible InterConnect」において、「XaaS (ザース)事業者向け接続機能」を開始した。

Flexible InterConnectは、クラウドサービスやデータセンターなどを閉域網で繋いだネットワーク接続基盤で、多様なICTリソースへのセキュアな通信を実現するというサービス。

新機能は、IaaS、PaaS、SaaSなどのサービス(XaaS)を提供する事業者が、自社のサービスをFlexible InterConnectの接続先として追加し、閉域網上で利用なサービスとして提供可能にするもの。

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企業におけるXaaSの利用が増える中、セキュリティや安定性の観点からインターネットではなく閉域網でサービスを利用したいというニーズが増加しているという。一方、XaaS事業者が自社サービスを閉域網で提供するためには、ネットワークに関する専門的な知識や技術に加え、データセンターの契約やネットワーク機器への投資が必要なことが課題となっていたとのこと。

同社は同機能によって、これらの課題を解決し、XaaS事業者が容易にセキュアで安定した閉域環境でサービスを提供可能にするという。

閉域網接続のXaaS提供に関しては、同機能によりXaaS事業者は、新たにデータセンターの契約や機器の準備を行うことなく、自社XaaSのユーザー企業に対し、閉域網上でサービスを提供可能という。

XaaS事業者向け接続機能によりFlexible InterConnectに接続したXaaSは、Flexible InterConnect及びNTT Comの企業向けVPNである「Arcstar Universal One」のサービス利用者であるNTT Comのユーザー企業に、オンデマンドで容易に接続可能な接続先として表示するようになり、XaaS事業者の新規顧客獲得に貢献するとしている。

エンドポイントへの接続については、Flexible InterConnect内のルーターまたはポートといったエンドポイントへの接続により、複数のユーザー企業に対して閉域接続でXaaSを提供可能になるという。 ユーザー企業ごとに論理的に分割した通信を行うため、セキュアな環境でサービスを提供可能とのこと。

対応するクラウド基盤は、NTT Comのクラウドサービスである「Enterprise Cloud」、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)。