フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、元受刑者を受け入れる会社を取材した『余命3年の社長と刑務所を出た男 後編 ~塀の外の挫折と旅立ち~』を、12日に放送する。

  • 『ザ・ノンフィクション 余命3年の社長と刑務所を出た男 後編 ~塀の外の挫折と旅立ち~』より=フジテレビ提供

北海道・札幌市にある北洋建設は、罪を犯し、刑期を終えた「元受刑者」を日本でもっとも受け入れている。約50年前から元受刑者を積極的に採用。その数は延べ500人を超え、現在も約10人の元受刑者が勤務している。

この北洋建設を率いるのが、社長の小澤輝真さん(45)。全国の刑務所・少年院から、就職を希望する受刑者からの手紙が届く。

実は小澤さんは、進行性の難病「脊髄小脳変性症」を発症し、医師からは「余命3年」と告げられている。人の手を借りなければ歩くこともままならず、言葉も不明瞭だが、全国の刑務所・少年院に自ら出向き、採用活動を続けている。「再犯者を減らしたい」…そのためには、出所後の仕事と住居が不可欠だという。

そんな北洋建設だが、トラブルは絶えない。窃盗の罪で3度の服役をした仮釈放中の50代の新入社員は「今度こそ」と更生を誓い、仕事を始めるが、思い通りにならない毎日に不満が募る。「酒が飲みたい」…そんな愚痴ばかり語っていた男性がある日、社員寮から姿を消してしまう。

もう1人、人生の岐路に立ち、大きな決断を迫られるのは、少年院から出てきた20歳の青年。元受刑者たちに、塀の外で待ち受ける現実…彼らの夢と挫折、新たな人生への旅立ちを、女優・佐藤仁美のナレーションで追っていく。

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