読売テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『カミングアウトバラエティ!! 秘密のケンミンSHOW』が、きょう9日の放送から『秘密のケンミンSHOW 極(きわみ)』(毎週木曜21:00~ ※初回は2時間SP)にリニューアル。MCを勇退したみのもんたの後任として爆笑問題の田中裕二が加入し、久本雅美とタッグを組む。

そんな新MCコンビの2人に、生まれ変わった番組への意気込み、互いの印象、そして長らく番組の顔を務めたみのへの思いなどについて聞いた――。

  • 『秘密のケンミンSHOW 極』MCの爆笑問題・田中裕二(左)と久本雅美

    『秘密のケンミンSHOW 極』MCの爆笑問題・田中裕二(左)と久本雅美

■後任として「開き直ってやっていく」

――はじめに、みのさんの勇退と今回のリニューアルのお話を聞いて、最初に思ったことをお教えてください。

久本:みのさんは、存在そのものが番組の華になっていた偉大な方でした。私は番組開始から13年ご一緒させていただいたのですが、その間ずっと、大きな心で受け止めて、好きなことをさせていただいたと感じています。その分、勇退されるというのは正直寂しかったですし、ショックでしたね。

――そのみのさんの後任が、田中さんになるわけですが。

久本:私も正直、「誰とやるんだろう」とドキドキしていたんですけど、爆笑問題の田中くんと聞いて「なるほど!そうきたか!」と。太田(光)くんという暴れん坊将軍をうまくツッコミながら番組を仕切っている田中くんに目を付けたのは、素晴らしいと思いましたね。何度か番組をご一緒させていただいているのですが、田中くんと2人で司会というのは初めてなので、どんな感じになるのかと今からワクワクしています。

――田中さんは、みのさんの後任を務めるというお話を聞いてどう思いましたか?

田中:いや、びっくりしましたよ。『ケンミンSHOW』は「みのさんと久本さんの番組」として、でき上がってるイメージがあったので、「え~!?大丈夫かな。これは大変なことになったな…」と。とにかく信じられなかったですね。そもそもいち視聴者として、みのさんがいない『ケンミンSHOW』が想像つかないのに、その代わりを自分が務めるなんてもっと想像がつかないですよ。

――プレッシャーというよりも未知数という気持ち?

田中:そうそう。プレッシャーはもちろんあるんだけど、もっと振り切っちゃって、開き直るというか。みのさんの代わりは無理なので、別のものとしてやっていけたらと考えています。幸いにも久本さんは若手の頃からよくお世話になっている先輩です。久本さんを命綱として、ここにしがみついていれば大丈夫かなと(笑)

久本:あんまりしつこいと綱切りますけどね(笑)。でも、田中くんなら大丈夫だと思いますよ。

■仕切りは田中におまかせ!?

――共演歴も多いお2人ですが、司会者としてのお互いの印象をお聞かせください。

久本:信頼感が抜群にありますよね。いろいろな人と絡んで、うまくツッコミながら番組を回していくという全体感と仕切れる力が田中くんには備わっているので、私こそしがみついていこうと思っています。

田中:とにかく久本さんは、空気を読み間違えない。30年以上、ずっとバラエティの第一線にいる理由がそこにあって、場の空気を絶対分かってるんです。そういう人って、実は芸能界でも数人しかいないんですよ。ましてうちなんて2人とも空気読めないですから(笑)

久本:そんなことないよ(笑)

田中:いや本当に、久本さんは空気を読む天才なんです。ちょっと違っていても自分の空気に持っていける力もあるから、絶対的にそこにいて大丈夫な人なんですよ。久本さんがいて浮いちゃうことはないんです。とはいえ、“空気みたいな存在”ではないじゃないですか、この方(笑)。個性を出しつつ、ちゃんと空気を読んでその場所に何の違和感もなく溶け込むというのは矛盾していることなんですよ。その矛盾を両方できるのはこの方です。だから本当に信頼しています。

久本:これだけ褒められたら番組中、何回もケツ触っていいですよ(笑)

――以前、みのさんは「『ケンミンSHOW』を回しているのは久本くん」とおっしゃっていました。そのみのさんから田中さんにバトンタッチするにあたって、ダブルMCの役割分担はどうなっていくのでしょうか?

久本:仕切るのは田中くんに任せて、私は遊ばせていただく側に回る予定です。まぁ、太田くんほど暴れん坊じゃないですけど(笑)

――今までとは違う『ケンミンSHOW』が期待できそうですね。

久本:そうですね。男性ゲストの方も田中くんのことをよく知っているから、「何を言ったってなんとか処理してくれる」という安心感を持つはずです。そういう意味で笑いの幅も広がりそうで、すごく楽しみです。