京セラは4月7日、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンと、GPSに対応したIoT位置情報デバイス「ビーコン対応GPSトラッカー」を発売した。同製品は4月からNTT西日本によってスタートする自治体向け新サービス「児童みまもり情報配信ソリューション」において、みまもり端末として採用される。

  • 京セラ、BLEビーコンとGPSで位置情報を取得する「ビーコン対応GPSトラッカー」

    ビーコン対応GPSトラッカー

同製品はGPS、GLONASS、みちびきでも位置情報が取得できるIoTデバイス。衛星測位システムの他、BLEビーコンにも対応することで、GPS等が利用できない敷地や屋内でもトラッキングできる点を特徴とする。さらに携帯電話用ネットワークを活用するLPWA通信規格の1つである「LTE-M」に対応。コンパクトな本体にアンテナとバッテリーを内蔵し、IoTトラッキングシステムの導入に適しているという。

屋外ではGPS等の衛星測位システムを用い、屋内では設置されたビーコンから情報を取得することで位置情報の把握が可能。ビーコン情報を検知した際には、ビーコンの情報が得られる限り定期的に通知し続けることが可能なため、使用者が狭い範囲に留まっている情報や、ゲートの通過などの情報が得られるとする。

端末の筐体はオプションの取り付けを考慮。業務用のアタッチメントや、児童に持たせることを想定したデザインオプションに対応する。

  • オプション取り付けの他、デザインオプションに対応

本体サイズは約86×51×16mm(横×縦×厚さ)で1500mAhのリチウムイオン電池を内蔵し、充電端子はUSB Type-C端子。常に移動する場合は丸1日、1日あたりの移動が1時間だけの場合では約1カ月以上の連続使用を可能とする。B1/B8/B19/B26のLTE-Mに対応し、nanoSIMサイズのスロットを備える。IPX8、IP5Xの防塵防滴性能と、MIL-STD-810G Method 516.7:Shock-Procedure IV準拠の耐衝撃性能を備える。