元ジェネシスのスティーヴ・ハケット、「自宅ライブ」でプログレ期の名曲を披露

新型コロナウイルス感染拡大のため、5月15日・16日に予定されていた来日公演が延期となったスティーヴ・ハケット。彼はその後、アコースティック・ギター演奏の数々をYouTubeに投稿している。

元ジェネシスのギタリスト、スティーヴ・ハケットは、バンドが1973年に発表した代表作『Selling England by the Pound』(邦題:月影の騎士)の全曲演奏を含むアメリカツアーの途中でコロナウイルス感染拡大に直面した。

そのため、多くの公演を2021年まで延期せざるを得なくなったが、彼はファンのために演奏することを止めようとはしていない。ハケットはここ数日、自宅で撮影した1972年のジェネシスのインストゥルメンタル曲「Horizons」や、1976年の楽曲「Blood on the Rooftops」のイントロ延長バージョンなど、アコースティック・ギター演奏の数々をYouTubeに投稿している。

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ハケットは、毎年恒例のプログレ・ロック・イベント「Cruise to the Edge」への出演に加えて、日本、オーストラリア、ニュージーランドのツアー延期を余儀なくされていた。しかし今のところ、彼は9月に大規模なヨーロッパツアーを行い、1977年のジェネシスのライヴアルバム『Seconds Out』(邦題:眩惑のスーパー・ライヴ)の全曲を演奏する予定だ。同ツアーでは、ジェネシスのオリジナルツアーで演奏したのと同じ会場での公演も予定されている。

彼は今年初めに延期した日程を取り戻すために、2021年4月にアメリカに戻ることを計画している。彼は自身のサイトで、「2020年の公演に参加予定だったファンががっかりしないように、リスケ後の公演では、『Selling England by the Pound』と『Seconds Out』を含む特別なセットリストを用意している」と記している。

『Seconds Out』はハケットがジェネシスに参加した最後のアルバムだ。彼はソロ活動に専念するため、同作のミックス中にグループを脱退した。1982年のピーター・ガブリエルとの一回限りの再結成ギグ以来、ハケットは彼らとは一切共演していない。フィル・コリンズ、マイク・ラザフォード、トニー・バンクスの3人は、2007年の再結成ツアーを最後に活動休止していたが、最近になって11月16日のダブリン公演から始まるヨーロッパツアーの日程を発表している。

彼らのセットの大半は、ハケットが脱退した後に録音されたアルバムの曲を演奏しているため、ハケットを今のジェネシスに参加させるのはあまり意味がないのだろう。彼はこの状況について常に理解を示しており、今回の再結成が発表された際にも「ジェネシスのファンにとって素晴らしいニュースだ! フィル、マイク、トニーが80年代を優先している間、私のショーで『Seconds Out』を含む70年代のクラシックを祝福する」とコメントしている。

ピーター・ガブリエルは37年間、ジェネシスの曲をコンサートでフル演奏しておらず、ハケットはバンドメンバーのなかで唯一、プログレ時代の曲をライブで演奏し続けていることになる。ハケットは昨年、「人々が当時の曲を聴きたいと望むなら、その機会を拒んだりしないよ」とローリングストーン誌に語っている。「それは賢明なことだと思う......人々はあの頃の曲を聴きたがっているんだ。アイコニックな曲の数々をね。自分を象徴する曲をやらないなんて、そんなのナンセンスだよ」