「5G」サービス開始で何が変わる? 若新雄純「ついていけるかより手放せるか」
市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。3月26日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、次世代の高速移動通信方式「5G」について取り上げました。


木曜レギュラーパートナーの若新雄純


◆ライフスタイルが変わる!?
NTTドコモが3月25日(水)、国内で初めて次世代の高速移動通信方式「5G」のサービスを開始。KDDI(au)とソフトバンクも、同週内よりスタートさせるとしています。

若新は、「ITの専門家ではないから技術のことに詳しいわけではないけど……」と前置きしつつも、「5Gは基本的に何かと言うと、今より“通信の速度が速くなる”こと」と説明。「技術自体は、時代とともに変わっていって、通信速度は段々と速くなってきたんですけど、IT技術が上がっていくのに合わせて、段階的にワンステップずつ便利になったりするんじゃなくて、あるものがあるところまで到達した瞬間に、急にライフスタイルや価値観が変わることがある」と話します。

そして、それは「例えば、スマートフォンの登場によって劇的に変わった」と声を大にし、「“地図や時刻表を持ち歩かなくてもいい”など、今まで、鞄に入れていたようなものを持たなくて済むようになって、ガラッとライフスタイルが変わった」と言います。

◆娯楽以外の分野で劇的な変化が!?
なぜ、5Gのサービス開始が大きな話題となっているかと言うと、「5Gの通信速度がモバイル通信に普及することで、今まで越えられなかったスタイルの大きな変化が生まれるからだろう」

これまでのモバイル通信は、動画を観る、写真などのデータを送る、友達や家族とやり取りをするなど、主に娯楽や個人の通信に活用されていたが、5Gによって「例えば、お医者さんが現場にいなくても、画像をより正確に見られるので遠隔で指示ができたり、建設現場でも、そこまでわざわざ登って見に行かなくても、離れたところから“そこにいるような感覚”で判断できたり、同時にいろいろなところで繋がれるとか、職人のスタイルも変わる」と予見します。

さらに、そうしたスタイルの変化とともに、「スマホが出たときもそうなんですけど、5Gの登場によって、今まで一生懸命訓練をして、努力して身につけてきたからこそ『すごい』と言われてきたような技術や能力などが、“必要なくなる”ということが起こってしまう」とも。

そして、あくまで“例え話”としたうえで、「警察の世界では、刑事は当然、殺人が起きると現場に行くし、『現場に行ってなんぼ』ってよく刑事ドラマでも言われてるけど、正確にその現場を映像で通信できるようになると、(大勢が)現場に行かなくても済むようになるかもしれない。肉眼で見る以上に正確に把握できる場合もあるだろう」と説明。

しかし、これまでのやり方を変えたり、捨てたりできない人は「きっと『現場に行くのが当たり前で、現場に行っていろいろと多角的に見て、直感や長年の蓄積してきた技術がものを言うんだ』と。そういうことに固執していると、今まで努力が必要だったと思っていたものと一緒に置き換えられてしまう可能性がある」と指摘します。

技術の進化についていくことよりも、「今まで大事にしてきたものとか今まで褒められてきたもの、称えられてきたものを手放せるかどうかが、けっこう大事になる気がする」と見解を示していました。

<番組概要>
番組名:Seasoning~season your life with music~
放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、乙武洋匡(火曜)、IVAN(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:https://park.gsj.mobi/program/show/38286