時間をかけて探し、好きなクルマを手に入れ、運転する幸せ。|68年式 ダイハツ コンパーノ・ベルリーナ 1000 2ドア スーパーデラックス Vol.3

ダイハツの乗用車進出の 礎となったコンパーノ  ダイハツは1958年から本格生産を始めたミゼットDKAを皮切りに、商用車の世界で圧倒的な信頼を得る自動車メーカーとなった。

その一方で乗用車生産への進出も模索し、61年末にビニヤーレとデザイン導入契約を取り交わし、コンパーノバン&ワゴンの生産が始まった。

そして64年2月に発売したのが、コンパーノシリーズの第2弾である「ベルリーナ」だった。

800ccエンジンを搭載して登場。

当初は2ドアのみだったため販売面で苦戦を強いられたが、その後65年4月にコンバーチブルの「スパイダー」、翌5月にベルリーナ1000 4ドアを続けて発売して、一挙にラインナップを充実。

この時にフロアシフト仕様も追加した。

またベルリーナのボディにスパイダーのエンジンを載せた1000GTも発売。

この後ダイハツはプロトタイプのレーシングカーなどを製作して、5年間にわたりモータースポーツにも参戦した。

コンパーノシリーズは、ダイハツの乗用車進出の礎となったクルマだった。



 そんなベルリーナを小学生の頃から忘れられなかったオーナーの尾嵜さん。

大人になって運転免許を取得し、いざベルリーナを探そうと思った頃には、中古車市場にベルリーナの姿はまったくなかったという。

いつかは欲しいと思い続けていた時、たまたま雑誌の記事で売り希望のベルリーナを発見。

個人売買でようやく手に入れることができた。



 エンジンを長くかけていない状態で、決してコンディションはよくなかったが、尾嵜さんはプロメカニックの協力も得ながら、こつこつと仕上げてきた。

好きなクルマを持ち、運転する幸せ。

今、至福の時間を楽しんでいる。





デビュー当初は797ccのFC型エンジンを搭載していたベルリーナだったが、後にスパイダーに載せていた958ccのFE型エンジン(ディチューン版)を採用して、1000シリーズを追加した。





目調のインストルメントパネルを持つ、ベルリーナ2ドアスーパーデラックス。

4速コラムシフト仕様ということで、足元も広々している。





ベルリーナ2ドアの外観上の特徴となっているセンターピラーウインカー。





ノッチバックへのデザイン変更はダイハツ社内で行われた。

テールランプレンズは当初赤1色だったが、66年3月のマイナーチェンジで安全性向上のため、橙と赤の2色となった。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年12月号 Vol.148(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)