NHK連続テレビ小説「エール」で二階堂ふみさんの子供時代を演じている清水香帆さん (C)NHK

 俳優の窪田正孝さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」。3月30日にスタートすると、初回は紀元前1万年から始まるプロローグシーンが注目を集めた。翌日第2回からは、主人公の古山裕一の少年時代が描かれ、次々と魅力的な子役が登場。朝ドラファンから熱い視線が注がれている。裕一役の石田星空(せら)さんに、神出鬼没の同級生・佐藤久志役の山口太幹(たいき)さん、“乃木大将”こと村野鉄男役の込江大牙(こみえ・たいが)さん、さらに裕一が川俣の教会で出会った少女・関内音役の清水香帆さん。その生き生きとした演技に、主演の窪田さんも「正直、衝撃を受けました」と語っていたが、改めて、NHKの優れた“発掘力”を感じた視聴者も多かったのではないだろうか。

 ◇1年前は“小なつ”がブレーク 「少年寅次郎」にも“渥美清さん似”の子役

 ちょうど1年前、“100作目の朝ドラ”として話題となった「なつぞら」でも、“小なつ”ことヒロインなつ(広瀬すずさん)の子供時代を演じた粟野咲莉ちゃんの熱演が大きな盛り上がりを見せた。“退場”時には「ロス」の声が多数上がり、咲莉ちゃんは終盤になってから、なつの妹・千遥(清原果耶さん)の娘・千夏として再登場した。

 ちなみに咲莉ちゃんは、「なつぞら」からさかのぼること約3年前の朝ドラ「べっぴんさん」にも出演。このときはヒロイン・すみれ(芳根京子さん)の娘さくらの幼少期を演じた。

 “発掘”という意味では、昨年10~11月、女優の井上真央さん主演で放送された同局の連続ドラマ「少年寅次郎」も忘れてはならない。

 ドラマは国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎(寅さん)と、寅次郎の育ての母・車光子の物語で、寅次郎の幼少期役で藤原颯音(はやと)君が登場。颯音君はオーディションによる抜てきで、それ以前に演技経験がほとんどなかったものの、故・渥美清さんを想起させるルックスと、何とも言えない「昭和の悪ガキ」感で視聴者を喜ばせたことも記憶に新しい。

 ◇「麒麟がくる」には“可愛すぎる竹千代”登場 染谷将太相手に見後な演技

 放送中のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」では、竹千代(後の徳川家康)を演じた岩田琉聖(りゅうせい)君が話題になったばかり。2月9日放送の第4回「尾張潜入指令」で初登場すると、「かっっっわ!」「かわ、可愛い…! 竹千代ちゃん…!」「竹千代かわゆいんですど!?!?!?」「史上最大級にかわゆい家康登場」などと、思わず優しくしてあげたくなるような愛らしいルックスで視聴者の心を一瞬にしてわしづかみに。

 さらに、3月22日放送の第10回「ひとりぼっちの若君」では、竹千代として染谷将太さん扮(ふん)する信長と将棋盤をはさんで対峙(たいじ)。父の松平広忠(浅利陽介さん)の死や「討つべき敵」と考える今川義元(片岡愛之助さん)を話題に、後の天下人・徳川家康としての片鱗(りん)を見せる見事な演技を披露した。

 SNS上には「つうか、竹千代役の子、達者すぎだろ!」「竹千代役の子役さんすごすぎない?」「NHKはどこからこういう子役を発掘してくるわけ?」「染谷将太くんと竹千代くんの子役に圧倒された」「難しいせりふをスラスラとしゃべる天才子役だな」と称賛する言葉が並んだ。

 ◇白鳥玉季は「とと姉ちゃん」でドラマデビュー 「エール」第2週には…

 そんなNHKの発掘力(またはキャスティング力)は、この「エール」にも受け継がれたようだ。裕一(石田さん)に久志(山口さん)、鉄男(込江さん)、さらに音(清水さん)はそれぞれ成長すると、順に窪田さん、山崎育三郎さん、中村蒼さん、二階堂ふみさんとなるが、「面影がある」という意味でも申し分ないキャスティングだ。中でも音役の清水さんは、二階堂さんに「本当によく似ている」といった声が多数聞かれ、これもNHKの発掘力のたまものといったところ。

 第1週には、連続ドラマ「テセウスの船」(TBS系)などで大人顔負けの演技を見せてきた白鳥玉季さんが、「裕一に文句がある女生徒」のとみ役で登場したが、白鳥さんのドラマデビューは、実は2016年放送の朝ドラ「とと姉ちゃん」だったというのも見逃せない。

 4月6日から始まる「エール」第2週に目を向ければ、音の妹・梅役で新津ちせちゃんが登場する。大ヒットソング「パプリカ」の歌唱で知られる子供ユニット「Foorin(フーリン)」のメンバーで、父親は劇場版アニメ「君の名は。」「天気の子」で知られる新海誠監督。“発掘”とはまた別の話になるが、ちせちゃんが“大きくなる”と「天気の子」でヒロインの陽菜を演じた森七菜さんになるという、なかなか遊び心あふれる(?)キャスティング。今後も子役たちには要注目だ。