スポーツ選手が能力を発揮できるよう、体調管理や、ストレッチなどのケガの予防、アイシングやテーピングなどの応急処置(その後医師などに引き継ぎます)・体調管理などにおいて、選手をサポートするスポーツトレーナー。今回は、プロのビーチサッカーチームのスポーツトレーナー、女子サッカーチームでフィジカルトレーナーとして活躍する、株式会社ファクトリージャパングループの古林洋介さんにスポーツトレーナーの仕事について伺いました。

■「ありがとう」と言われたときにやりがいを感じる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
スポーツトレーナーは、スポーツ選手が能力を発揮できるよう、ストレッチなどのケガの予防や、テーピング・練習中の水分補給・トレーニングの補助など、選手の体のコンディションをサポートする仕事です。

私は現在、株式会社ファクトリージャパングループが運営するカラダファクトリーのビーンズ武蔵浦和店で整体師として働きながら、週に1回程度、プロのビーチサッカーチームや女子サッカーチームのスポーツトレーナーをしています。

<一日のスケジュール>
09:30 カラダファクトリー武蔵浦和店へ出勤
10ː00 カラダファクトリー開店。お客様の接客・施術を行う
12:00 お昼休憩
18ː00 女子サッカーチームの練習場に到着。テーピングなど、選手の状態に応じたケア
18ː40 練習に向けての準備・ストレッチ
19ː00 トレーニング指導
19ː30 練習中の選手の動きをチェック・アフターケア
20ː30 帰宅

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
「ありがとう」と言われたときにやりがいを感じます。ケガを抱えていた選手がトレーニングを休むことなく参加できたり、痛みがなくなったりしたときに「ありがとう」と言われました。とてもうれしかったですね。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
私自身もサッカーをしていたので、最初の頃は選手の体の動きよりもボールを目で追ってしまい、選手の動きを見ることに集中できず、苦労しました。練習中は、選手が痛みを感じて動きがおかしくなっていないか、体の使い方に違和感がないかなど、選手の動きをチェックしなければなりません。しかし、プロの素晴らしいプレーを見ていると、ついつい技術のほうに目がいってしまうので意識して気を付けています。

■大学でスポーツトレーナーとして必要なことを学んだ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
もともと小学生の時から大学までずっとサッカーをしてきました。高校のサッカー部は強豪校で、監督やコーチだけでなく、フィジカルコーチやトレーナーなどスタッフも多くて、とても恵まれた環境の中、サッカーができていました。

一方、大学のチームでは高校ほどの環境ではありませんでした。トレーナーやフィジカルコーチはおらず、監督も選手出身で、トレーナーの知識がある方はほとんどいませんでした。そんなときに高校時代はかなり恵まれていたことに気が付きました。その経験からトレーナーの大切さを感じるようになり、目指すようになりました。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
スポーツ科を専攻し、解剖学やトレーニング指導法・栄養学・テーピングなど、スポーツトレーナーとして必要なことを全般的に学びました。現在の仕事に非常に役立っています。
 
 
Q6. 高校生のときの経験が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
サッカー部に所属し、常に全国大会を目指して練習していました。練習は厳しかったのですが、そのおかげで目標に向けて頑張る大切さを知りました。それが今につながっていると思います。

■興味があれば、挑戦してみることが大事

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?
 
相手の気持ちを考えられる人、選手にとってストレスなく話しやすい人が向いていると思います。コミュニケーションが上手な人の方がいいですね。ただ、私自身は高校時代まで人とのコミュニケーションを取ることが苦手でした。もし今苦手と感じていたとしても、人と話すのが好きならば、克服していけると思います。

あとは、人がスポーツをしているのを見て、違いに気付ける人も向いていると思います。いつもと選手の動きが違う、プレーの仕方が違うなどが分かるといいですね。選手はケガをしていると、体に違和感が出るので動きが変わってきます。変化に敏感な人は向いています。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
私は、「興味があるならば、一度挑戦してみたらいい」という家庭で育ちました。やってみて違うなと思ったら別のことに挑戦してみればいいのです。私は高校卒業後の進路を決めたのが卒業直前でした。もともと進路に迷っていた上に、サッカーの冬の大会もあり、2月頃に最終進路を決めました。それも、スポーツトレーナーを仕事にしようと大学を選んだわけでなく、スポーツにまつわる仕事がしたいという思いから、スポーツ科へ進みました。そのときに興味があることを選んで、今の私があります。今の仕事には迷いはありません。ですから、何かに悩んでいるならば、まずは挑戦してみればいいと思います。挑戦してから悩んでも遅くはないはずです。
 

スポーツトレーナーになる人は「スポーツが好きな人が多い」と話す古林さん。「スポーツを好きな気持ちは誰にも負けない!」という人は、スポーツに関わる仕事に就くために、まずは何かに挑戦してみることが大事かもしれません。その思いが自身の未来を開いていくことにつながるのではないでしょうか。
 
 
【profile】株式会社ファクトリージャパングループ カラダファクトリー ビーンズ武蔵浦和店 スポーツトレーナー古林洋介