高橋しょう子のライブハウス愛「みんなで守ってきた場所を失いたくない」

セクシー女優・高橋しょう子の音楽連載コラム。今回は新型コロナウイルスの影響を受けているライブハウスについて。

一カ月のギター強化

ギタリストの人に「一カ月、本気でギターを練習すると上手くなるよ」と言われた。その一言が心に残っていて、現在、外出を控えた生活が続いているので自宅で本気でギターを練習することにした。

今までは仕事で疲れている時は触らない日もあったが、疲れていても必ず同じ時間に3時間練習するというルーティンを作り、毎日ギターを弾いている。毎日弾いていると腕と手の平が張ってきて、肩凝り、腰痛も酷い。腱鞘炎にならない為にギターを弾く前にストレッチをし、痛みが出たら無理せずに整体で見てもらっている。

ギターレッスンで正しいフォームを見てもらったりピッキングのクセを矯正したら、よりギターが楽しくなった。身体の負担もありメンタル面が折れることもあるが、その分、弾けるフレーズも増えて、一カ月集中という目標を立ててよかったと思った。

今まで、ギターがなかなか上手くならない、と思っていたが単純に練習量と集中力が足りていなかった。こんなに自分が上手くなった、と実感したことは無い。自分自身で体験してみて、「一カ月本気でギターを練習したら、上手くなった」と思う。

・愛器でトレーニング(写真)

ライブハウスで聞いた言葉

馴染みのライブハウスに行くとまず、仲のいいスタッフと挨拶をする。音楽を聴きに行く、誰かに会いに行く、お酒を飲みに行く。私にとって気軽に遊びに行ける場所だ。好きなイベントに行くと同じ趣味の人たちが沢山いる。仲間が出来る。サークルみたいな場所。

ライブハウスに行くうちにこんなことを耳にした。「バーカウンターでお酒を飲むと、ライブハウスにとっては少しでも助けになる」と。「助けになる」というのは、お酒を飲んで少しでも売り上げにつなげ、ライブハウスを潤してみんなで守って行こう、という思いが込められている。

ライブハウスは危険な場所、と発信されてしまうケースはよくある。なんとなく行きにくい、怖そう、という印象を持たれることもある。

現在、ライブハウスでの感染者が報道され、新型コロナウイルスの影響でライブハウスはイベントが無くなり大打撃を受けている。そんな中、批判を浴びつつイベントを開催する人たちもいる。大切な場所や人を守るために、やむなく休業できないお店もある。営業を続けなければ、そこで働いてる人たちも、その場所も無くなってしまうのだ。

現状、何が正しくて、何が悪いのかという問題ではなくなってきている。ただ悪い情報は印象強く、人の記憶に残ってしまう。事態が終息した頃、ライブハウスに対しての印象が悪いままだと、客足が減ってしまうかもしれない。

みんなで守ってきた場所が消えてしまったら。思い出の地元のライブハウスがもし無くなってしまったら、とても悲しい。またライブハウスでギターを演奏したい。いま自分が出来ることは、その時に良いパフォーマンスが出来るように練習を毎日欠かさずすること。自分の腕を磨いて、沢山のお客様をライブハウスに呼んで、少しでも楽しい空間にすることだ。

ぽつりと呟いた「助けになる」というライブハウスの人の言葉が、今、とても深く刺さっている。また落ち着いてライブハウスへ行けた時には、バーカウンターでお酒をいつもより沢山飲むようにしたい。