ASUS JAPANは3月26日、AMD TRX40チップセットを搭載するExtended ATXマザーボードの新製品として、オーバークロック向け強化版の「ROG Zenith II Extreme Alpha」を発表した。Socket sTRX4の第3世代AMD Ryzen Threadripperに対応する。発売予定日は3月27日。店頭予想価格は税別83,500前後。

  • ROG Zenith II Extreme Alpha

    ROG Zenith II Extreme Alpha

基本仕様は以下の通り。

・対応CPU:第3世代Ryzen Threadripper
・対応ソケット:Socket sTRX4
・チップセット:AMD TRX40
・対応メモリ:DDR4-4733×8 (最大256GB)
・拡張スロット:PCIe 4.0 x16×4本
・ストレージ機能:M.2×3、M.2×2 (付属のSO-DIMM.2拡張カード使用)、SATA 6Gb/s×8
・USB機能:USB 3.2 Gen 2x2×1、USB 3.2 Gen 2×9、USB 3.2 Gen 1×8、USB 2.0×3
・無線機能:Wi-Fi 6 IEEE802.11 ax/ac/n/a/g/b、Bluetooth 5.0
・ネットワーク機能:10GBASE-T×1、1000BASE-T×1
・オーディオ機能:SupremeFX、前面ヘッドフォン出力にSABRE9018Q2C統合DAC/アンプ ・フォームファクタ:Extended ATX(310mm×277mm)

ROG Zenith II Extreme Alphaは、ワークステーション用途を見据えた大規模なマルチコアCPUであるAMD Ryzen Threadripperの最新世代に対応するマザーボードだが、「ROG」に属する製品ということで、ゲーミング向けの仕様が特に充実している。

  • すべてのPCIe x16およびM.2はPCIe 4.0で配線されている

  • バックパネル。USB 3.2 Gen2は2ポート、有線LANは10Gbps

製品名に「Alpha」がつかない既存モデル「ROG Zenith II Extreme」との最大の違いは電源供給まわりの強化で、特別なVRMを採用するなどオーバークロック性能を引き上げている。ほかにも高速なネットワーク機能やRGBライティング(Aura Sync)のギミック等とあわせ、ハイエンドゲーミング環境に適したモデルとなっている。

VRMは1ステージあたり90Aに対応するInfineonのパワーステージ電源回路「TDA21490」を16ステージ搭載。省電力モードから全負荷に瞬時に移行する最新CPUのアーキテクチャにあわせ、標準的な熱性能を維持しながら、16ステージに低遅延で要求電力を供給できる同社独自の電力設計を施した。オーバークロック時の高負荷に備え、VRMの冷却も工夫しており、ヒートシンクには60℃以上の温度で動作するカスタム冷却ファンを装備、500W以上の持続的な消費電力にも対処できるという。