女優・のんが、NHK仙台放送局の震災伝承プロジェクト「#そういえば・・・あの日、何をしていましたか?」のイメージキャラクターに起用されたことが25日、明らかになった。

のん

NHK仙台放送局の震災伝承プロジェクトに起用されたのん

NHKでは、東日本大震災から10年となる2020年度に「あの日、そして明日へ」をキャッチフレーズに掲げ、関連の番組やイベントなどを実施。その一環として、仙台放送局で震災伝承プロジェクトを立ち上げ、風化防止や次世代に伝えていくことを目指す。

具体的には、特設サイトやSNSに寄せられた「#そういえば・・・」のエピソードをWEB・番組で展開すると共に、外部団体との連携を見据えた活動も行う。プロジェクトには東北ゆかりの著名人も参加し、その第一弾として、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演したのんをイメージキャラクターに起用。イメージフォトは、宮城県塩竈市出身で、復興支援活動にも積極的に取り組んできた写真家・平間至氏が担当する。

今回の発表を受け、のんは改めて、「あの日、私は東京にいて駅から自宅へ歩いて帰る途中でした。本当に今まで体験したことのないぐらいの揺れで、いったい何が起きてるんだってパニックでした。揺れが収まってから家に帰ってテレビをつけたら、東北が大変なことになっていて、絶句しました」と当時の記憶をたどる。

そして、「あの日以来、私の中では家族への接し方がすごく変わったかなと思います。自分から積極的に連絡をたくさん取るようにして、家族とのつながりを大事にするようになりました」と震災後の変化を明かし、「東北は私にとって本当に大切な町で、第二の故郷のように思っています。『この世界の片隅に』という映画で学んだことなんですけど、“ちょっとでも笑顔になれる、笑えると力が湧いてきて明日が見えてくる”。その明日のために、ちょっとの笑顔を私も届けられたらなと思っています」と思いを語っている。