教育費、老後・介護資金…住宅購入後も続くお金の不安。解消する方法は?

子育て中やこれから住宅を取得する現代の働き世代は、教育費や住宅ローン、自分自身の老後資金、親世代の老後・介護問題、相続など、経済面で大きな不安を抱えていることでしょう。働き世代の方がこれから向き合わざるを得なくなる様々な問題と、その問題を解消できる一手をご紹介していきます。

子育て中の経済的負担はかなり大きいもの

現在、子育てには非常に多くの教育資金がかかり、幼稚園から大学まですべて公立・国立を選んだ場合でも約785万円(※)、私立(小学校のみ公立)の場合は約1,499万円(※)かかると言われています

※幼稚園~高校:学習塾などの学校外活動を含む。幼稚園は3年間。大学:私立大学は施設設備費を含む。2年目以降の費用は、初年度の入学料以外がそのまま続くとして4年間で試算。生活費は含まず。

子どもが2人、3人と増えると、その分の教育資金が必要になります。さらに、より広い家への住み替えや、賃貸からマイホーム購入のための頭金・住宅ローンの支払いが重なってくるかもしれません。

親の老後資金が足りなくなるリスク

人生100年時代といわれる現代、平均寿命・健康寿命が年々延びており、老後の時間が昔よりも長くなっています。そのため、生活費や医療費など想定よりもかかることになり、親が自身で備えていた老後資金が足りなくなるリスクも考えられます。また、急な病気や介護施設への入居など、突発的にまとまった資金が必要となる場合もあります。

老後資金として年金をあてにしている場合、例えば父親が会社員だった場合、老齢基礎年金+老齢厚生年金の2階建てになります。夫婦2人分の老齢基礎年金に加え、老齢厚生年金を受け取ることができるわけです。

ただ、父親が亡くなると、まず老齢年金が1人分に減り、さらに老齢厚生年金が4分の3に減額されてしまうのです。自営業だった場合はさらに厳しく、老齢厚生年金がないため、受け取ることができるのは1人分の老齢基礎年金だけになってしまいます。

総務省統計局の家計調査報告書(2017年度)によると、自営業者だった夫に先立たれた妻(60歳以上の高齢単身無職世帯)の生活収支は、「月々40,715円の赤字」という統計結果が出ています。父親が亡くなったあと、母親の生活費が足りなくなる可能性も考えておかなければなりません。

実家の相続問題

親が自宅を所有していて資産のほとんどがその不動産である場合、相続発生時に遺産分割でトラブルになる可能性もあります。現金であればわかりやすく公平に分けることができますが、不動産は公平な分割が難しいという問題があります。

遺産分割には様々な方法がありますが、ひとつに「代償分割」という方法があります。代償分割とは、特定の相続人が財産を単独で相続する代わりに、他の相続人に相続分相当の金銭などを支払う方法です。

例えば兄弟2人で5,000万円の資産価値がある実家を相続する場合、長男が土地と自宅を相続し、次男に相続相当の代償金(2,500万円)を支払います。長男はこの代償金を現金で準備しなければなりません。

また、親が子どもの1人に自宅を贈与して同居し、もう1人の子どもには相当額の現金を贈与するという生前贈与の代償分割を行おうとするケースもあります。その場合、兄弟で「どちらが親と同居するのか」を争うなど、あまり起こしたくない問題が発生する可能性も考えられます。

経済的不安と相続の問題を解決する「リバースモーゲージ」とは

「リバースモーゲージ」は、自宅を担保として金融機関から融資を受ける金融商品です。対象は50~60代とするものが多く、リタイア後で年金収入のみの親世代でも融資を受けることができます。月々の返済は利息分のみで、元本は契約終了時に(通常は契約者の死亡時)に一括返済するので、月々の多額の返済に頭を悩ませることもありません。また、自宅の名義は変わらないままなので、親は住み慣れた我が家に今までどおり住み続けることができます。

リバースモーゲージを活用することで、働き世代が抱える不安をどのように解消できるのでしょうか。ご紹介していきましょう。

親から子ども世代への資金援助に

教育費や住宅ローンを抱える働き世代である子どもたちに、「資金援助したいけど老後資金の預金を崩すのは不安がある」という親御さんであれば、リバースモーゲージで融資を受けた資金を子どもへの援助として活用が可能です。自分たちの老後資金はそのままに、子どもやかわいい孫のために経済的支援をしたい、という希望をかなえることができます。

親の老後資金として

「老人ホームの入居資金が足りるのか」、「夫の死後の生活費が心配」、そんな不安を抱える親にリバースモーゲージの活用を検討してもらうのも良いでしょう。

融資でまとまった資金を得られるため、老人ホームや介護施設への入居が必要となった場合の資金や、いざというときの出費への備えにもなります。また、融資金は年金のように毎月一定額を受け取ることもできるので、毎月の生活費として活用し、ゆとりある安心した老後を過ごしてもらうこともかないます。

円滑な相続のために

分割が難しい不動産を相続するのではなく、リバースモーゲージを活用して親に生前贈与を行ってもらうのも一つの方法です。

たとえば、親の預金が1,000万円とした場合、子ども2人に500万円ずつ生前贈与を行い、いざというときのための資金としてリバースモーゲージで1,000万円の融資を受けておきます。1,000万円の返済は、使っていなければそのお金で元本を返済できますし、担保とした実家を売却して返済すれば不動産の相続で揉めることもありません。

また、上でご紹介した相続発生時に「代償分割」を行う場合にも、リバースモーゲージで代償金の準備をすることができます。

まとめ:働き世代の不安を解決する「リバースモーゲージ」

お金や老後の問題、相続の話は親子でなかなか切り出せないもの。とはいえ、特に相続に関しては、親が元気なうちにお互いの気持ちを話し合い、早めに対策しておくことをおすすめします。様々な活用が可能なリバースモーゲージは、働き世代のお悩みや問題を解決する一手となります。まずはご家族で話し合われてみてはいかがでしょうか。

執筆者:ARUHIマガジン編集部