わずか500台の北米仕様後期型KPに4A-G型ターボ! ザ・リトル・スリーパー|84年式トヨタ スターレット Vol.1

いまアメリカの日本車好きたちは、「JDM」を合い言葉に新車、旧車、ドリフトにVIPと、境目のない交流を広げている。

「JDM」とはもともと「ジャパン・ドメスティック・マーケット」、つまり「日本国内仕様」という意味で、アメリカ人にとって輸入車となる日本車の、本国仕様のことを指す言葉だった。

しかし最近では広く日本車のカスタム文化全体を指すニュアンスを持ち始め、いまアメリカでは「JDM」の旗の下に、あらゆる日本車カスタムが集結し始めている。


 このスターレットのオーナー、ユージーン・ガルシアさんは、そんなJDM世界にどっぷり浸かっている一人だ。

普段の愛車はレクサスGS400で、それを「VIPスタイルにカスタム中」だと言っていたが、彼の本命のホビーカーは、このターボ化されたスターレットだ。

ベースとなったのは、アメリカでは非常に珍しい後期型。KPスターレット自体この地では珍しい存在なのだが、後期型は83〜84年の間の半年間、わずか500台程度しか輸入されなかったそうだ。

ユージーンさんはそんな希少車をフルオリジナルの状態で17年前に入手し、しばらく倉庫に保管。そして数年前にカスタムを決意し、このクルマを作り上げた。


AE111型が搭載する4A-G型用独立スロットルを流用して装着。エンジンスペースに合わせてサージタンクはワンオフで製作された。



ブレーキマスターバックはウィルウッド製に交換。



エンジンルームを見ればオーナーの手のかけ具合がわかるだろう。


色差し的に赤をチョイスしたTRD製バケットシート。合わせるハーネスはトムス製だ。


カタカナ刻印の旧モデルスピードスターに、これまた古いセンターキャップを合わせる。JDMベテランならではのチョイスだ。曇り一つない輝きに、オーナーの愛情を感じる。

Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)