熟成されたK4ヘッドのS20型と ハードトップボディの絶妙なバランス|72年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-R Vol.2

GT-Rの魂であるS20型エンジンは、レースで得たノウハウがフィードバックされアップデートが繰り返された。ヘッドはK2、K3、K4と仕様変更が重ねられ、最終バージョンのK4ではバルブを長くし、バルブリフターの厚みが薄い軽量タイプを採用。燃焼室の形状も見直された。また、ブロック本体に補強を追加し、鋳鉄ライナーにコーティングを施すなど、カタログスペックこそ同じだが、耐久性などは大幅に改善されていた。

 そんなハコスカGT-Rの最終仕様といえるのが72年式のKPGC10だ。外観からは71年と72年式の違いはほとんどなく、リアの左テールランプの下に「5SPEED」のエンブレムが装着されるのみ。内装では、メーターの針が白からオレンジになり、小物入れにフタが付くなど、微妙な変更のみ。ハッキリと区別できるとしたら、それは車台番号で、71年式は2ケタから3ケタ、72年式は4ケタの番号となる。



最高出力160㎰、最高速は200㎞/hという圧倒的なパフォーマンスを誇るGT-R。KPGC10では、改良とレースでの実績を積み重ね、信頼性の高いK4ヘッドが搭載された。



排気効率を重視し、ステンレス製のエキマニを採用。PGC10とKPGC10は同じだが、KPGC110(ケンメリR)とZ432には異なるエキマニが採用された。



助手席の足元にはCDIやパワーイグナイターを設置。始動性はもちろん、高回転時にも威力を発揮する。



純正マフラーはスチール製のデュアルマフラーで、テールは朝顔デザイン。リアの足まわりはGABのダンパーに変更されている。


ノスタルジックヒーロー  vol.197 2020年 02月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)