知らない言葉、理解があいまいな言葉を確認するときのツール「辞書」は、iPhoneに標準装備されています。日本語を調べる「国語辞書」以外にも、英単語の意味や発音、用法を日本語で解説した「英和辞書」、その反対に英語を日本語で理解するための「和英辞書」など、多くの種類の辞書がすべて無料で提供されています。

それらの辞書(内蔵辞書)を利用するには、Safariやメール、メモといったアプリで調べたい語句を選択(範囲指定)し、現れたメニューバーで「調べる」をタップすれば、その語句の説明文が表示されます。日本語の場合「スーパー大辞林」という長年の実績がある市販の電子辞書とほぼ同じデータが収録されているうえ、インターネットに接続しないため通信量が発生しないというメリットがあります。『設定』→「一般」→「辞書」の順に画面を開けば、使用する辞書を選択できます。

もうひとつ、iPhoneには「ユーザ辞書」が存在します。辞書は辞書でもこちらは「(再び入力に使う可能性が高い)単語を登録する」ためのもので、単語とその意味の対ではなく、単語とそのよみがなの対を登録し、日本語入力のとき利用します。前述した内蔵辞書とは異なり、意味を確認するための道具ではなく、入力作業を効率化するための補助機能という位置付けです。

ただし、ユーザ辞書に登録する手順は、語句を内蔵辞書で調べるときと途中まで同じです。ユーザ辞書に登録したい語句(漢字の熟語など)を選択し、メニューバーで「辞書」をタップ、現れた画面に語句のよみがなを入力すると、ユーザ辞書への登録は完了です。

  • iPhone内蔵の「辞書」と「ユーザ辞書」はどう違うの?

    「辞書」と「ユーザ辞書」は似て非なるものですが、使いかたは途中まで同じです