2020年3月8日から放送開始するスーパー戦隊シリーズ最新作『魔進戦隊キラメイジャー』は、美しい宝石の国・クリスタリアの秘宝"キラメイストーン"に選ばれた地球の若者が、美しいものを嫌い、すべてを汚そうと暴れる凶悪な"ヨドン軍"から人々を守って戦う物語である。

新條由芽(しんじょう・ゆめ)。1998年生まれ、群馬県出身。フリーモデル活動を経て芸能界入りし、CMやミュージックビデオに出演。『3年A組~今から皆さんは、人質です~』(2019年)や『電影少女―VIDEO GIRL MAI 2019―』(2019年)などのテレビドラマ出演で人気を博す。撮影:大塚素久(SYASYA)

キラメイジャーのメンバーは、人間が誰しも持っているという輝く精神の源"キラメンタル"が特に強い者たち。グリーンキラメイストーンにスカウトされたキラメイグリーン/速見瀬奈は、陸上競技界でその名をとどろかせたシンデレラガール。ここでは、得意のスピードを活かした戦いを得意とし、常に元気な笑顔をふりまく陽気さが持ち味の瀬奈を演じる新條由芽にインタビューを行い、変身ヒロインに選ばれた瞬間の驚きと喜び、そしていよいよテレビ放送の始まる『キラメイジャー』の注目ポイントを尋ねてみた。

――新條さんは2019年のドラマ『3年A組~今から皆さんは、人質です~』に生徒のひとり金沢玲央役で出演され、注目されましたね。

私にとって初めてのドラマ出演が『3年A組』でした。このドラマに出たことで、たくさんの方々から反響をいただいて、改めてすごい作品だったんだなと思いました。

――スーパー戦隊シリーズ44作の歴史の中で、女性のグリーン戦士というのはVシネマ『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS』(2016年)のミドニンジャー、『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017年)のカメレオングリーンと、わずか2例しかなく、今回のキラメイグリーンで歴代3人目となりますね。

最初のころ、「女の子のグリーンは珍しいんだよ」ってスタッフの方からうかがいました。そんなレアなグリーンヒロインを演じられるというのは、とてもうれしいです。

――瀬奈役が決まったとき、どなたにお伝えしましたか。

「決まったよ」と知らせをいただいたとき、真っ先に母に電話しました。最終オーディションのときからずっと心配していましたから……。そうしたら泣いて喜んでくれて、2人で喜びを分かち合いました(笑)。

――新條さんが子どものころ、どんなスーパー戦隊がお好きでしたか?

保育園に通っていた幼いころ『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001年)が大好きだったんです。今回、キラメイグリーンに変身するシーンを初めて撮ったとき、ガオレンジャーをはじめ、これまで観てきたたくさんの変身ヒーローのことを思い出していました。私がまさか戦隊ヒロインに変身するなんて……と感激した瞬間でしたね。

――変身ヒーロー作品のオーディションでは、どんなパフォーマンスをされたのでしょうか。印象に残っているものがあれば教えてください。

オーディションのとき、集まった方たち全員が「自分で考えた変身ポーズを見せて」と言われたことがありました。オーディションが始まる直前に言われたことで、まったく何も考えていなかったですし、センスのいい変身ポーズとかをとっさに思いつくわけでもなく、心の中で「どうしよう……」とうろたえましたね(笑)。実際に、自分なりに考えた変身ポーズをお見せしたはずなのですが、そのときの記憶が飛んでしまって、どんな動きをしたのかぜんぜん記憶にないんです。たぶん、かなりヘンなポーズだったんじゃないかって思いますけど(笑)。