西野未姫、4度目のダイエットで気づいたこと「可愛いって言われていいんだと自信に」

ダイエットをしてはリバウンド、そしてまたダイエットをしてはリバウンド……結果、計4回もの過酷なダイエットに挑戦してきたタレントの西野未姫。このほど、その経験とノウハウを綴った本『デブぬけ 激太りした元アイドルが食べながらやせた奇跡のダイエット方法』(宝島社)を上梓した。
2回連載インタビューの後編では、AKB48卒業後、タレントとして活躍しながら敢行した、3回目と4回目のダイエットについて聞いた。それまでの2回のダイエットとは一線を画するほど壮絶だったというそのダイエットの中身とは……。(1回目のインタビューはこちらから)

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──3回目のダイエットを始めたきっかけは?

西野 『デブぬけ』でもお世話になっているパーソナルトレーナーの玉木さんに誘われて、2019年3月31日に開催される「サマー・スタイル・アワード」という夏が一番似合う男性・女性を決める大会に初参加することになったんです。

──パーソナルジムには継続して通っていたんですか?

西野 週1ぐらいのペースで通ってました。

──ということは西野さんが2回目のダイエットからリバウンドしていく経過も玉木さんは見ているわけですよね。

西野 ですね。ただ「また太っちゃった」と報告しても笑ってるだけなんですよ。それで「大会に出なよ」と言われて、あんなにしんどいことは二度としたくないって思ってたんですけど、2019年4月4日に二十歳の誕生日を迎えるので、痩せなきゃいけないなと。二十歳になったらお酒も飲めて、出会いの場も増えるので、いい男を捕まえたいなと思って、番組企画じゃなくてプライベートで大会出場を決意しました。

──2回目のダイエットと違いはありましたか。

西野 全然違いました。3回目はダイエットすると決めてから最初の1カ月は食べまくっていたんですよ。ラスト1カ月で焦り始めて一気に5キロ落としたんですけど、その直後に幸運なことにテレビの企画で10日間、森で過ごさなきゃいけなくなったんです。女の子10人ぐらいで無人島生活をして、食べ物も現地調達しなきゃいけなかったので、急激に痩せたんですよ。1匹の魚を10人でちょびちょび食べるみたいな生活を10日間してましたからね。その勢いで大会に出て優勝はできなかったんですけど、わりと良い体だったんじゃないかなと思います。

──一度ダイエットに成功するとコツみたいなものは掴めるんですか?

西野 掴めないです。その度に1から始めるような感覚ですね。

──そして『デブぬけ』で公開している4回目のダイエットですが、どういう経緯で始まった企画なんですか?

西野 そもそも「サマー・スタイル・アワード」に出る前から、大会後は太る気満々だったんです。体重をキープする気持ちはなくて、「これだけ辛い思いをしたんだから、私はリバウンドしにいきますから!」って玉木さんや周りに宣言をしていたんですよ。

──リバウンド宣言は珍しいですね(笑)。

西野 「止めても無理ですよ」と(笑)。周りも3回目ですから、「いいんじゃないの」ぐらいの反応で、宣言通り10日間で5キロ太るぐらい死ぬほど食べて、顔も体もパンパンになったんです。運動するのも面倒くさくなって、週1の筋トレもさぼるようになって。マネージャーさんからは何も言われないし、バラエティでいい感じにいじってもらえるしで、もうデブでいいやって思ったんです。痩せることのメリットが感じられなかったんですよね。

──そもそも出会いが欲しくて3回目のダイエットを始めたんですよね。

西野 それが思っていたほど飲みに行く機会もないし、急に太ったからモテもしなくて、「もういいや」って諦めていたんですよ。ただ2020年1月に成人式があると。「デブで振袖を着たらマジに終わる」と思ったんですよ。6年ぶりぐらいに会う同級生に「テレビ出てるのに、こんな太ってるんだ」って思われちゃうし、初恋の人にも超久しぶりに会うし、成人式でバリモテたかったんです。そしたら、ちょうど12月1日に「サマー・スタイル・アワード2019」があるということで、それに出るしかないなと。

──いつも良いタイミングで「サマー・スタイル・アワード」が開催されますね(笑)。

西野 成人式まで1カ月以上あるので、そのまま体型をキープするという課題はあったんですけど、とりあえず1回は痩せるしかないなと。

──2度目の大会挑戦しようと思った2カ月前は過去最高体重で56キロあったとか。

西野 そうなんですよ。スタートが過去にないぐらいデブ過ぎて間に合わないと思ったんですけど、その焦りのおかげで食べ物をセーブできて、1カ月で5キロぐらい痩せたんです。そこから停滞した時期もあったんですけど、最終的には47、8キロで大会を迎えました。もうちょっと絞りたかったんですけど、筋肉量も増えたので、それぐらいが限界でした。ただものすごく頑張ったので、優勝はできなかったですけど前大会よりもダイエットという点で悔いはなかったです。

──4回目のダイエットで一番しんどかったことは何ですか?

西野 停滞ですね。前回は51キロから45キロまで落としたので、わりとスムーズにいけたんです。ただ今回はスタートが56キロだったので、51キロまで落としてから停滞して、食べてないのに落ちないんですよ。心もめげそうだったし、ストレスも溜まっていくしで辛かったですね。そこで取り入れたのが停滞を抜け出すための「ハイカーボデイ」です。

──どういうダイエット法なんですか?

西野 体が低燃費の状態になっていたので、炭水化物を一気に摂取することで、エネルギーを増やして代謝を上げて、脂肪を燃焼させるんです。一時的に体重は増えますけど、そこから2、3日で普通の食事に戻すと一気に落ちるんですよ。それを何度か繰り返しました。

──ストレス解消はどうしてたんですか?

西野 炭水化物を一気に摂ることで、ある程度は満足するんですよね。他には実家に帰って、犬と戯れたり、家族と触れ合ったり、友達とボーリングに行ったり、食べない方法でストレス解消してました。

──当時、バラエティ番組の出演が増えていましたし、スケジュール調整は大変だったんじゃないですか?

西野 大変かと思いきや、忙しいのも11月ぐらいに落ち着いて、すごく暇な時期だったんですよ(笑)。なのでメンタルもヤバかったんですけど、ひたすらジムに通ったり、実家で過ごしたりしてました。結果的にはダイエットに集中できて良かったと思います。

──大会に臨む時はどんな気持ちだったんですか?

西野 ふざけちゃいけない! ですね。前回出場した時に、ついついステージ上でふざけちゃったら、5人ぐらい会場に来ていた私のファンしか笑わない、みたいな。最悪な空気になったんですよね。

──何をやったんですか?

西野 まずフリーポーズでリンボーダンスみたいなことをしました。あと海外の審査員に「ステイ」と言われたんですけど、英語が分からなくて「帰って」という意味かと思って後ろに下がっちゃったんです。そしたら「ステイ! ステイ!」って連呼されて、いつもの癖でテンパっちゃって「おわー!」って大きいリアクションをしたら、すぐに後ろに下げられました……。他の出場者も審査員も無表情で、お客さんの反応もなくて、私のファンのかすかな笑い声だけが響き渡って地獄でした。

──それはトラウマになりますね。

西野 なので今回は絶対にふざけないって心に決めて出場しました。

──結果は今回も入賞ならずでしたが、かなり悔しかったですか?

西野 先ほどダイエットの点で悔いはないと言いましたが、優勝できなかったことは人生で一番悔しかったです。命を削る感覚でダイエットを頑張りましたし、マメにインスタも更新しましたし、2番組もテレビの密着が入ってくれたんですよ。それだけ、みんなが応援して期待をかけてくれたのに、ちゃんと形にできなかった申し訳なさがあって、すごく泣きました。

──『デブぬけ』出版はどういう流れだったんですか?

西野 大会前に出版社の方から「出せたらいいですね」ぐらいの打診がありまして、ただ結果次第みたいなお話だったんですよ。優勝はできなかったんですけど、かなり話題になったし、フォロワーも一気に増えて、女子ファンも付いたので出せることになりました。

──あとがきでも「たくさんの女の子たちからコメントやDMをもらった」と綴っていますが、今まで同性から共感された経験はありますか?

西野 一度もなかったです!

──今回はリバウンドもしてないですよね。

西野 今回、痩せたことで好感度も上がって、人からの見られ方も変わりましたし、「可愛い」とか「未姫ちゃんみたいになりたい」って言ってくれる女の子も増えたんですよ。そういう人たちの気持ちを無駄にしたくない気持ちもありますし、私自身、可愛いって言われていい人間なんだって自信にもなったんです。太って自信がなくて自分が嫌いで笑われに行く人生よりも、痩せて可愛いって言われた方が、世界が明るく見えるんです。だから今は絶対に太りたくないって思います。


デブぬき

▽『デブぬけ 激太りした元アイドルが食べながらやせた奇跡のダイエット方法』(宝島社)
著者:西野未姫
発売日:1月27日(月)
価格:1,430円