血行促進、湯冷めしにくい、柔らかいお湯が楽しめる…「バスクリン」入浴剤の開発秘話
さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介するTOKYO FMの番組「ピートのふしぎなガレージ」。2月22日(土)放送のテーマは「入浴剤」。今回は、株式会社バスクリンの中西信之さんに「入浴剤の開発やバスクリンの効能」について伺いました。

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── 入浴剤って何でできているんですか?

バスクリンでしたら温泉を構成している成分でできています。粉末タイプは芒硝(ぼうしょう)と重曹が主成分ですね。ただし、温泉をそのまま再現しているわけではありません。温泉をそのまま再現してしまうと、風呂釜を傷めてしまうこともありますから。

入浴剤を開発するときは、研究員が試作品を実際に試しています。そのためのユニットバスが研究所には3つあるんです。研究員はそのユニットバスを予約して仕事中に入ります。そして自分で使って納得がいったら、人数を増やしてモニターを掛けるという手順です。

── 新開発した入浴剤の良し悪しは、どこを見るんですか?

細部では「色が濃すぎる・薄すぎる」「香りが強すぎる・好みじゃない」とか「入浴感触がない」「もっとしっとり感がほしい」みたいな要望が入ります。入浴感触はアルミニウムやカルシウムが入っていると、お湯がギュギュッと引き締まる感覚で、明礬(ミョウバン)泉がそんな感じですね。

ターゲットを絞った入浴剤の開発では社外で評価してもらうこともあります。「10代向けの入浴剤」を開発しようにも、10代の社員はほとんどいませんから。ただ、普通の人は1日に1回しかお風呂に入らないので、何種類もの入浴剤を比較してもらうときは1日1種類ずつ試してもらっています。研究員なら1日に何度もお風呂に入るのに慣れているのですが。

さらに浴後の保湿効果もちゃんと評価しています。研究員が研究所でお風呂に入った後に測定器機を付けて、肌の水分量や体の深部体温を測定するんです。感触だけで入浴剤の処方は決まりません。
── バスクリンにはどんな効能があるんですか?

血行促進もそうなんですが、お風呂から出た後に溶けたミネラルが皮膚のタンパク質と結びつくことで湯冷めしにくくなります。お風呂から上がった後に体温が急激に下がるのは、水分がどんどん蒸発するときに熱を奪っていくから。そのとき、バスクリンのようなミネラルが肌に残っていると、水分が蒸発しにくくなって体温が下がりづらくなるんです。

バスクリンは香りと色の違いで10種類くらいありますが、基本的な効果は同じです。1930年の発売当初からその基本は変わっていません。でも細かい部分は進化していて、今は塩素除去剤が入ったりしています。一番風呂で皮膚がピリピリするのは水道の塩素のせい。でもバスクリンを入れたら、一番風呂でも柔らかいお湯を楽しめます。

TOKYO FMの「ピートのふしぎなガレージ」は、《サーフィン》《俳句》《ラジコン》《釣り》《バーベキュー》などなど、さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介している番組。案内役は、街のはずれの洋館に住む宇宙人(!)の博士。彼のガレージをたまたま訪れた今どきの若者・シンイチと、その飼い猫のピートを時空を超える「便利カー」に乗せて、専門家による最新情報や、歴史に残るシーンを紹介します。

<番組概要>
番組名:ピートのふしぎなガレージ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週土曜17:00~17:50(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/garage