新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、テレビ局では一般観覧を中止するなどの影響が出ているが、4月スタートの新番組を発表する民放キー各局の改編説明会についても、中止や延期の判断が出てきた。

  • (上段左から)日本テレビ、TBS、テレビ東京 (下段左から)テレビ朝日、フジテレビ

4月改編の説明会は、マイナビニュースなどウェブニュースメディアのほか、一般紙、スポーツ紙、通信社、テレビ誌などが出席し、例年3月上旬に行われる。今年も各局で開催を告知していたが、27日夕、安倍首相が全国の小中高校に休校要請をしたことで、風向きが変わった。

28日になり、3月2日週に開催を予定していた局は、中止や延期を決定。ある局は、改編資料をデータで配布し、後日、担当者への取材の場を設けるという対応策をとる。

延期を決めた局は、代替日程を未定としているが、4月に近づけば新番組や特番の会見、囲み取材が始まってしまい、改編全体の狙いを説明するタイミングを逸することになる。

一方、翌3月9日週に開催を予定している局は、現時点で対応を「検討中」としているが、関係者によると中止の方針を固めた局も。

改編説明会は半年に一度、各局の編成部長に自局の改編の狙いや現状はもちろん、他局や業界全体の意識なども横並びで短期間に集中して聞ける機会なだけに、資料配布だけで終わるのは避けたいところだ。