Maxim Integratedは2月25日(米国時間)、独自の物理的複製防止機能(Physically Unclonable Function:PUF)「ChipDNA」を内蔵することで、金融および行政グレードのセキュリティを実現したArm Cortex-M4ベースのセキュアマイコン「MAX32520 ChipDNA」を発表した。

同製品は、耐タンパーPUF鍵をフラッシュメモリの暗号化、Root-of-Trust用のセキュアブート、およびシリアルフラッシュエミュレーションといった複数層の保護を可能とするもの。また、PUF鍵は固有の物理セキュリティを備えているため、攻撃を受けたときに秘密鍵の材料をバッテリで能動的に破壊する必要もないという。

さらに、2MBのセキュアフラッシュメモリを搭載しているほか、SP 800-90AおよびSP 800-90B準拠のTRNGとAES-256、ECDSA P-521、SHA-512用のハードウェアアクセラレータを備えることで、高いセキュリティを提供することを可能としているとする。

なお、同製品の単価は3.44ドル(1,000個以上、FOB USA)で、すでに入手可能だという。評価キット「MAX32520-KIT#」も利用可能となっており、こちらの価格は100ドル(同)としている。

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    セキュアマイコン「MAX32520 ChipDNA」のイメージ