平成仮面ライダーシリーズの第20作『仮面ライダージオウ』のスピンオフ作品となる東映Vシネクスト『仮面ライダージオウNEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』(監督:諸田敏)が、2月28日より期間限定上映される(4月22日にBlu-ray&DVD発売)。

  • 押田岳(おしだ・がく)。1997年生まれ、神奈川県出身。2016年、第29回ジュノン。スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。2018年に映画『サムライせんせい』に出演したのち、『仮面ライダージオウ』(2018年)の仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツ役で活躍し、注目された。2019年10月に初の写真集『岳歩-がくふ-』を発表した。2020年5月29日公開映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』、2020年7月31日~舞台『巌流島』に出演。撮影:大塚素久(SYASYA)

2019年に放送終了した『仮面ライダージオウ』は、20の仮面ライダーの力を自分のものにして「魔王」となった仮面ライダージオウ/常磐ソウゴが"新たなる時空"を創り出し、ふたたび普通の高校生として日常を過ごす場面でエンディングを迎えた。よき仲間の仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツ(演:押田岳)もツクヨミ(演:大幡しえり)もソウゴと同じく平凡な高校生活を送ることになり、予言者ウォズ(演:渡邊圭祐)は行く手に無限の未来が待っている彼らの生活をそっと見守っていた……。

今回の『ゲイツ、マジェスティ』は、そんなテレビシリーズのエンディングから続く物語となり、ゲイツを中心にした「新たなる"救世主"のストーリー」が描かれている。

ここでは、本作で主演を務める明光院ゲイツ役の押田岳にインタビューを行い、初主演作品にかける意気込みや『仮面ライダージオウ』という作品で培った多くの経験、さらにはゲイツという役柄をいかにして自分のものにし、大きな存在へと高めていったのかなどを、劇中のゲイツと同じくしっかりとした口調で、ときおり撮影時の楽しさを笑顔でふりかえりながら語ってもらった。

――主演作『仮面ライダージオウNEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』がいよいよ公開を迎えます。『ジオウ』の最終回の"その後"のストーリーといえば2019年12月に公開された映画『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』がありましたが、あのときは歴史改変の影響でソウゴ、ゲイツ、ツクヨミが"かつての記憶を取り戻し"ふたたび仮面ライダーに変身する流れでした。今回の『ゲイツ、マジェスティ』はどんな物語なのでしょうか。

『ジオウ』テレビシリーズの最終回の"続き"で、ゲイツ、ソウゴ、ツクヨミの高校生活を主軸としたストーリーです。今までの『ジオウ』とは一風変わった"学園ドラマ"のテイストが強いものになっています。しかしそれだけではなく、アナザーライダーがこの時空にも現れて、ゲイツやソウゴ、ツクヨミ、そしてウォズがふたたび「仮面ライダー」に変身して戦います。

――私たちが知っている"未来世界のレジスタンス戦士"仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツと、今回の"現代の高校生"ゲイツとは、演じ方にどんな変化をつけられましたか。

平凡な日常を送る高校生ですから、それ相応の"若さ"を出そうと思い、いつものゲイツをいったん"忘れて"演じていました。具体的には、思ったことをすぐ表情に出すような、感情の起伏の激しい男として役を作っていきましたね。

――柔道に青春を燃やす熱血高校生がいかにしてふたたび仮面ライダーへと変身していくか……というところがポイントかもしれません。予告編などを観る限り、高校生のゲイツもいい味わいを出しているだけに、後の仮面ライダーゲイツ変身シーンにいい意味でギャップがあって、インパクトの大きい場面になりそうですね。

その切り替えについては、観てくださる方がどのように思われるか、心配なところですけどね。

――感情をあらわにし、怒りに激高するゲイツを演じてみて、どんな思いを抱かれましたか。

台本を読んだ段階から、そういう部分を大事にして演じようと思いましたし、自分の出せるものはみんな出さなきゃダメだという気持ちで取り組みました。いつものゲイツじゃない"熱い"部分というのは、むしろテレビシリーズでのソウゴに近いところがありましたね。なので今回のゲイツでは、ソウゴの感情表現に負けないようにやろう、むしろ"勝ってやろう!"というくらいの気構えでやりました。