新しいコンセプトと独特のボディ形状で話題をさらった ホンダシティターボ

ターボエンジンは新規開発された。既存のエンジンにユニットを組み込むだけの進化ではない、まったく新しいターボエンジン「COMBAX(高密度速炎燃焼原理)」を作ってしまった。

 シビックのCVCCエンジンなどでも行ってきたように、燃焼室の形状変更によって、驚くべくスペックを叩き出したホンダ。円錐状に変更された新ファンネル型燃焼室はターボ過給による燃焼圧力上昇をカバーするため燃焼室圧縮を大きく下げることなく、ノッキングを防ぐことを可能とした。

 全長3380㎜というサイズはターボエンジンの楽しさをさらに強める。マクファーソンストラット式の4輪独立懸架を採用し、前後にスタビライザーを標準装備。ボディ四隅に配置されたタイヤから、するりと回転するような感覚はドライバーを満足させるのに十分。

 その後、シティは進化。83年にインタークーラーを追加したモデルの「ターボⅡ」が登場。ブルドッグという愛称で親しまれた。84年にはカブリオレが追加され、ハイパワーで爽やかなイメージのシティも誕生する。

 86年にシティは2代目となり、初代のハイルーフから一転、低いロースタイルになった。


ボディカラーに合わせて、側面以外が黒、赤、青の色に塗装されていた。写真は赤いボディ用。ハニカムグリルはフロントに可倒する仕組み



ドライバーに近づけるために上に長く伸びるシフトノブも特徴的な装備。



大きなリアハッチを開けるとスペアタイヤが収まるフロアに真っ赤なカバーが見える。タイヤハウスの干渉も少なく、ラゲージスペースも十分なサイズを確保。



シティターボ専用のアルミホイール。

ハチマルヒーローvol.12 2009年 12月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)