[写真]=金田慎平、J.LEAGUE

■横浜F・マリノス 仲川&オナイウ躍動の攻撃面に不安要素なし

【プラス材料】
 昨季終盤から5連勝中と好相性を誇るホームゲームで開幕戦を迎える。

 対戦相手のガンバ大阪とは昨季のリーグ戦で2戦2勝。いずれの試合も3得点と、自慢の攻撃陣が威力を発揮した。この一戦に向かう行程もポジティブな要素が多い。公式戦開幕となった「FUJI XEROX SUPER CUP」のヴィッセル神戸戦こそPK戦の末に敗れたが、その後のACLは2連勝と波に乗っている。特に19日のシドニーFC戦では仲川輝人とオナイウ阿道がそれぞれ2得点を挙げ、4-0の快勝を収めた。昨季MVPの目覚めと新加入ストライカーの得点は、チームに勢いをもたらすこと間違いなしだ。

 思い返せば昨季の開幕戦でもG大阪と対戦し、3-2で勝利して優勝への道を歩んだ。今季もその再現なるか、期待が膨らむ2020シーズンの開幕戦だ。

【マイナス材料】
 唯一にして最大の不安材料は、日本代表DF畠中槙之輔の不在だろう。プレシーズンキャンプ中の負傷で別メニュー調整が続いたが、「FUJI XEROX SUPER CUP」で復帰。ACL第1節の全北現代戦にもフル出場した。しかし、その後の練習で再離脱しており、この開幕戦に出場する可能性は低い。

 昨季リーグ戦でフルタイム出場した守備の軸を欠くのは大きな痛手で、代役の伊藤槙人は連係面に不安を残す。特に、小野瀬康介には対戦したリーグ戦で3試合連続ゴールを許しており、今節も注意が必要だ。攻撃陣は好調なだけに、守備陣の奮闘が結果を大きく左右する一戦となる。

文=totoONE編集部

■ガンバ大阪 今季から導入したハイプレスは諸刃の剣

【プラス材料】
 ルヴァン杯開幕戦で柏レイソルに敗れて黒星発進。後半は理想的にボールが動き、チャンスを数多く作り出したが、前半の失点を取り返すには至らなかった。それを踏まえ、後半に流れを引き寄せるきっかけとなった遠藤保仁を先発に、小野瀬を本来の右ウイングバックに据えている。

 近年は『脱・遠藤』の戦いを模索しているのがうかがえるが、結果的に遠藤不在では攻撃が立ち行かなくなる印象も強い。この時期は結果が自信をもたらすと考えても、昨季終盤の形で戦いを進めるほうが得策にも思えるが……。

 朗報は、けがで離脱していたアデミウソンと小野裕二が水曜日からチームに合流したこと。月曜日の練習試合に出場していなかったため先発はないかもしれないが、ベンチ入りの可能性は高い。

【マイナス材料】
 今季の始動から取り組んでいるハイプレスは、柏戦の前半ははまらなかった印象が強い。策士として知られる柏のネルシーニョ監督がカウンターを徹底させたこともあるが、気になったのは理想のサッカーがはまらなかった時に戦い方を変化させたり、ポジショニングを変えて試合を動かす選手がいなかったこと。忠実にポジションを守ろうとして、逆に自分たちの首を絞めている印象さえ受けた。

『遠藤のいる時・いない時』の差がそこにある。後半に動きを見出せたのは、アンカーに入った遠藤が後ろに留まるばかりでなく、あえてポジションを壊して動くことで相手に揺さぶりをかけられるようになったことも一因だ。チームとして、そうした臨機応変な対応を見出せるようになることは今後の課題だろう。

文=totoONE編集部