劇場版アニメ「映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~」の一場面 (C)そにしけんじ・実業之日本社/「映画 ねこねこ日本史 2020」製作委員会

 歴史コメディー「ねこねこ日本史」の劇場版アニメ「映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~」(河村友宏監督)が2月22日に新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開される。歴史上の人物に扮(ふん)するねこが活躍する。小学生ねこのフクは、ひょんなことからカラス型タイムマシンのヤッちゃんに乗り込み、さまざまな時代の日本にタイムトラベル。そこで出会った坂本龍馬と共に冒険を繰り広げる。

 「ねこねこ日本史」の原作は、「COMICリュエル」(実業之日本社)で配信中のそにしけんじさんの人気マンガ。2016年4月からNHK・Eテレで放送されているテレビアニメは、ねこが歴史上の人物に扮し、人物にまつわるエピソードを1話完結のショートアニメとして描いている。

 劇場版は、フクが、発明家のおじいちゃんの作ったカラス型タイムマシン・ヤッちゃんにうっかり乗ってしまい、タイムトラベルをすることに。各時代の歴史かるたを作らなければ、元の時代へ戻れないことが分かり、江戸時代で出会った坂本龍馬と共に古代から近代まで各時代を巡っていく。

 卑弥呼、聖徳太子、織田信長、ペリーら、歴史上の偉人たちが全てねこというところに、まず癒やされる。偉人ではあるが、「ねこは水が嫌い」「丸いものが好き」といったねこの習性はそのままなため、ドタバタと争っている姿も可愛らしい。

 とはいえ、各偉人の人物像や歴史的な出来事は史実に基づいているので、楽しみながら日本史を振り返ることができる。学生時代の歴史の授業を思い出して懐かしい気持ちにもなった。

 一緒に旅をするフクと龍馬、ヤッちゃんの間に絆が徐々に芽生えていき、人間ドラマならぬ“ねこドラマ”が展開するのも見どころだ。時代をまたがり「あの偉人とこの偉人が対面して仲良くなる」という、歴史好きには胸アツな場面も登場する。

 ねこたちを演じる声優陣にも注目だ。テレビシリーズでも各話のメインキャラクターを演じている小林ゆうさんは、今回龍馬を含め19役を演じている。山下大輝さんがフク役、テレビシリーズでナレーションを務める山寺宏一さんがヤッちゃん役、俳優の佐藤二朗さんが平賀源内役を担当。ほかにも、小山力也さん、八代拓さん、島崎信長さんらが出演している。

 “偉人ねこ”たちの可愛らしさに癒やされ、ドタバタコメディーに笑いがこみ上げ、ねこドラマにジーンとする。見終わった後には、歴史を勉強してちょっと賢くなった気持ちになれた。(岡本温子/MANTAN)