マセラティは世界に1台しかない特別な「グラントゥーリズモ」を日本で販売する。2019年11月に生産終了となった現行型グラントゥーリズモの“正真正銘”の最後の1台、その名も「マセラティ グラントゥーリズモ グランフィナーレ」だ。販売方法は入札となるそうなので、いくらで売れるのかは見当もつかない。

  • マセラティ グラントゥーリズモ グランフィナーレ

    マセラティが日本で入札にかける「マセラティ グラントゥーリズモ グランフィナーレ」。日の丸をイメージした「ビアンコ・フジ」(富士の白)と「ロッソ・イタリアーノ」(イタリアの赤)のバイカラーには「日本とイタリアをつなぐ」という思いを込めたそうだ

次期モデルは電動化! 最後の「グラントゥーリズモ」

グラントゥーリズモはマセラティを代表するスポーツカーで、現行モデルは2007年の発売以来、オープンカー仕様の「グランカブリオ」と合わせて世界で4万台超を販売したという。マセラティは2019年11月、同モデルの生産を終了するにあたり、自社で保管するための1台である「ゼダ」(イタリア語のZ)と、販売用としては最後の1台となる「グランフィナーレ」を作った。

なぜ、このように貴重なクルマを日本で売るのかといえば、マセラティにとって、日本はグラントゥーリズモの売れ行きが世界トップクラスの重要な市場だからだ。

グランフィナーレは4.7リッターV型8気筒の自然吸気エンジンを搭載。最高出力は460ps、最大トルクは520Nmで、停止状態から時速100キロまでの加速に要する時間(ゼロヒャク加速)は4.8秒だ。ボディサイズは4,920mm、全幅1,915mm、全高1,380mmとなっている。

  • マセラティ グラントゥーリズモ グランフィナーレ

    発表会にはマセラティのブランドアンバサダーに就任した陸上選手の桐生祥秀さんも駆けつけた

入札の受付開始は2月22日の午前10時。売り上げの一部は公益財団法人日本陸上競技連盟に寄付する。入札方法の詳細はウェブサイトを参照とのこと。入札終了までの期間は、日本各地のマセラティ正規ディーラーでグランフィナーレを巡回展示する。

  • マセラティ グラントゥーリズモ グランフィナーレ

    一体、いくらくらいになるのだろうか

グラントゥーリズモの次期モデルは完全な電気自動車(EV)となる。登場は2021年の予定だ。