SCANDALがたどり着いた超自然な境地「時間がすべてを肯定してくれる」

デビュー10周年の年に立ち上げたプライベートレーベル”her”からの第一弾アルバム『Kiss from the darkness』をリリースしたSCANDAL。アルバムの話や今後のビジョンなど、進化を続けるSCANDALの4人、HARUNA(Vo, Gt)、MAMI(Gt, Vo)、TOMOMI(Ba, Vo)、RINA(Dr, Vo)に迫った。インタビュアーはライター/ラジオDJのジョー横溝。

―本作は自らのプライベートレーベル”her”に移って一発目のアルバムですが、何か期するところはありましたか?

HARUNA:”her”を立ち上げてからの自分たちのマインドが、すごく自由だなと思っていて。それは立ち上げるまでは分からなかったし、立ち上げた時はどうなっていくのかなと思っていたんですけど、結局その自由なマインドが今回のアルバムの制作につながったと思っています。



―具体的にどの辺が今までと比べて自由に?

HARUNA:より人間らしくあって良いんじゃないかなって思えましたね。これまではポジティブであることが正義だったし、それがSCANDALの良いところだと思ってやってきたんです。けど、年齢を重ねていって、ポジティブなだけじゃなくって、ネガティブなところだったり、良いも悪いもあることが人生だって言えるようになりました。で、人生をちゃんと生きてる人間として、制作もライブもやっていけるようになりたいなと思った一年でもあったので、そういう心境の変化というか開放感みたいなものは感じましたね。

―作られた像を演じるのではなくドキュメンタリーに近いような?

HARUNA:これまでも何か演じていたわけではないんです。ただ、私たちの中にあるポジティブで明るい面だけを見せていくことが4人の在り方ではあった。でも、それだけじゃないところもちゃんと見せていくことが、今後4人でSCANDALを続けていく上で大事なことなんじゃないかなということに気づきましたね。

―HARUNAさん的には今回どんなネガティブな面を見せられと思いますか?

HARUNA:別にネガティブなところを見せられたって感じではないです。超自然な喜怒哀楽、人間の普通の感情って感じですね。だからそのマイナスな部分をより強調して見せたかった訳ではないんです。

―何かを殊更に強調したわけではなく、自然体にできたと?

HARUNA:そうですね。そういう曲がこのアルバムにはたくさん入ってるなと思います。

―TOMOMIさんはプライベートレーベルを立ち上げて一発目のアルバムはどうでしたか? しかも20代最後のアルバムですよね?

TOMOMI:すごくナチュラルに作れたなと思ってます。”her”を立ち上げて、自分たちのアトリエみたいなものだから、リラックス出来たんです。で、リラックスしながら生活しているそのライフスタイルを曲にできた感じです。なんか自然とそういう曲が集まった感じがしています。

―TOMOMIさんがヴォーカルをとっている「ランドリーランドリー」は、まさにライフスタイルも感じられる1曲ですが、これはRADWIMPSの武田祐介さんがアレンジを担当しています。どういう経緯で武田さんに?

TOMOMI:武田さんにはプライベートでもお世話になってて。そもそも武田さんが作る音楽も好きだし。それでお願いしたんです。実は私アコースティックがずっとやりたかったんですよ。というのも自分たちの中ではちょっとした課題というか、ワンマンでもアコースティックコーナーを何度かやってきたんですけど、正解が分からずというか。お客さんも実際それを求めているのかとか、自分たちにリアリティがあるのかとか、いろんな葛藤があったんです。でも、SCANDALの活動を1秒でも長く続けたいなと思っている中で、いつかアコースティックのサウンドやったりっていうのが必要になるタイミングがくるなってずっと思っていて。それがいつになるか分からなかったんですが、全員がチャレンジしてみようという時に、やるべきものだとは思ってたんです。そういうことを含め武田さんには色々話してたんです。「やってみたいけど、今じゃないかもしれないんですよね」みたいな。で、武田さんが返してくれたのがこの「ランドリー~」のアレンジだったんですよ。すごく嬉しくって、今やるべきだよって背中を押してくれるような感じがしたし、今やるべき曲だったんじゃないかと思ってますね。


「ミュージシャンはラブソングから逃れられない」

―このアルバムを聴いていて楽しかったのが、ほっこりした「ランドリーランドリー」のアコースティックサウンドの前の曲「最終兵器、君」はヘビーなシンセがガンガンと来る曲。逆に後の曲「NEO TOWN ESCAPE」はどこか大人っぽい曲で、このアルバムは良質な短編集のようで、次のどんな曲、ストーリーが来るのかでとてもドキドキしました。曲順もかなり肝だと思いますが、どうやって決めました?

TOMOMI:みんなで決めました(笑)。iTunesで並べ替えながら、聴き比べて作っていきました。



―そしてMAMIさんは今回は12曲中9曲の作曲をしてますが。

MAMI:そうですね。本当に一年かけて書いたって感じだったんですけど、割と自由に思い浮かんだやつを順々に作っていったっていう感じではありますね。

―作曲はスランプとかなく?

MAMI:全然ありますよ。書けない時は書けないし、書きたくない時もあるし。でももちろん書こうと思っても出ない時もあるし。でもメンバーやスタッフが新しい提案をいつもしてくれるので、それを題材にして作ってみたりとか。こういう曲をやろうと思ってるんだけどって相談もするし。できない時は本当に「無理です!」って言います(笑)。「これちょっと、このタイプの曲今じゃないかも」とか。

―タイプ別のお題がやってくるんですか?

MAMI:お題というかみんなで話してる中で、例えばライブのセットリストを組む上で、こういう曲がもう一曲あったらいいよねとか、ここにこんなの欲しいよね!みたいなのを話してて、じゃあそういう曲作ろうかってなったりもするわけですよ。で、その中で自分でもチャレンジするけど、あぁやっぱこういう曲って自分の中にはアイデアがないかも、みたいなのも全然正直に言います。

―本作の中ではMAMIさん作詞・作曲の「セラミックブルー」が個人的には大好きな1曲です。

MAMI:これはめちゃめちゃ早くできました。もうメロと歌詞と同時ぐらいで。アレンジもなんとなく浮かんでて。で、作りましたね。やっぱメロはできるんですけど、歌詞がなかなかできない時はメンバーに頼んじゃいますね。

―作詞が別の人の場合は、詞ができなくてメンバーに頼んだっていうことですか?

MAMI:そういうのもあります。「記念日」「月」はメロディは考えてたんですけど、でもちょっとRINAちゃんに詞をお願いしてみようかなって、こういう詞を書いて欲しいなっていうのも思って投げましたね。

―詞で言うと今回のアルバムは、女の子のラブソングが多かったんですが、全員で<恋愛>というテーマを決めたんですか?

RINA:あんまりそういうことを決めてなくって、自然とです。だから出来上がって人から言われて、あぁ確かにラブソング多いんだなって感じです。

―しかも失恋や片想いが多いですよね。

RINA:基本的にバンドマンというか、ミュージシャンはラブソングから逃れられないなっていう話にこの間なったんです。みんなが誰かを思ったり、誰かから別れる瞬間があったり、全員いろんなシチュエーションで体験するものじゃないですか。例えば恋人ではなくても、友人であったり両親であったり、そういう気持ちって全員経験するものですからね。

―別に恋の歌だけではないと?

RINA:恋愛以外のラブソングものもありますね。

―なるほど。RINAさんが作詞した「月」にはどんな意味が?

RINA:「月」は、月をテーマに曲を書きたいなというのはずっとありながら、なかなか形にならないままアイディアだけが自分の中にあったんです。で、メロディーがMAMIから送られてきた時に、本当一筆書きで書けたみたいな、するする出てきたような言葉なんです。今回のアルバムのタイトル<Kiss from the darkness>って自分たちで作った言葉なんだけど、意味としては、いいことも悪いこともあって、でも明日があるし、きっと全部が何とかなるっていうようなニュアンスでつけた言葉なんです。で、「月」も、いいことも悪いことも忘れずに未来に行っているような主人公の気持ちがあって、自然とタイトルとリンクしたりして、仕上がった曲ですね。


「女の子でロックしている人って12〜13年前は本当に少なくかった」

―そうだったんですね。詞の話でいうとアルバムの中で異色だったのが「A.M.D.K.J.」。これだけ詞のトーンが全然違いますね。

RINA:これは全く違う風に書こうと思って書きました。



―怒りを感じる詞ですが、何かに怒ってらっしゃるんですか?

RINA:そうですね(笑)。

―何か具体的に嫌なことがあったんですか? 詞の中に出てくる〝三流批評家〟じゃなくて……。

RINA:〝B級評論家〟(笑)。そう言いたくなることが実際にありましたよ。

―どこかの音楽誌で何か言われたとか(笑)?

全員:(笑)。

RINA:自分たちの音楽がまっすぐ伝わらない瞬間があるっていうフラストレーションは昔からずっとあって。自分たちに向けられた言葉だけを言っているわけじゃないんだけど、去年の上半期あたりは、アーティストが、これは女性軽視の表現だみたいなバッシングを受けるニュースが何個か連続で報道されていて。そのアーティストのスタイルや作品に込めた意味みたいなものを深く掘り下げずに、出来上がった表面だけを見て『これはダメでしょ』みたいなことを言ってる評論家や世間があるのって勿体無いなってすごい感じたんですよね。みんな話題になることだけに夢中で本当の意味とか作った人のことを知ろうとしないんだなって。なんか悲しかったんですよ。自分たちもバンドをしていて、今でこそガールズバンドっていうジャンルができつつあるけど、女の子でロックしている人って12〜13年前は本当少なくて、いろいろ悔しい思いをしたし。今も一個一個その誤解を解いていきながら前に進んでいるような気もしていて、ムカつくなって思うことが単純にあるんですよね(笑)。もっと分かってほしいなって思うこととか、いろんなことに対してあって。そういうもの、フラストレーションってなかなか音楽にはできなかったんだけど、今回のアルバムは生々しさとか人間味とかっていうものをちゃんと出せたらいいなとは思っていたので、ちょっと強い言葉選びでわざと書いてみようって思いました。

―「A.M.D.K.J.」はパンチのある言葉が詰まっていて、結構怒ってるなって。ちなみに、女性蔑視の表現って誰の作品ですか?

RINA:いや、これはむしろ逆で、「これってそんなに女性蔑視かな?」って疑問に思ったことがあって、デパートのバレンタインデーの広告でSNSで炎上して、ニュースとかでも取り上げられたものがって、私はそれを見てそんなに嫌な感じがしなかったんですよ。でもすごく物議を生んでいて、嫌な思いをする人が大半だったら下げるべきだと思うけど、そもそも嫌な気持ちにさせようと思って作るアーティストはいないと思うんですよね、音楽にしてもアートにしても。だからもうちょっとその表現の奥を知ろうという人が多くてもいいのになって、すごく不思議な感じがしちゃいました。だからパッと出来上がったもので最初に伝わる印象みたいな大事さも改めて思ったし、誤解がない作品を仕上げることもやっぱり大事だなと思いつつ、でももうちょっと知ろうとしてくれる人が増えてもいいのになって思いましたね。

―誤解を恐れず言えば、<表現>というものは人を傷つけるものです。逆になんで毒にも薬にもならない表現に喜んでいるのかなって思ってしまいます。

RINA:発言しやすいんだろうなとは思うんですよ、指摘しやすい作品とか、ものに対して。だから集中してそういうものが浮き彫りに見えてくるんだと思うんだけど、表面だけで判断してシャットダウンする勿体無さと悔しさみたいなものをすごく感じました。

―なるほど。ちなみに、詞を書くとき特に気をつけていることはありますか?

RINA:そんな極端なことをあまり書いてきたことがないので。すごく政治的なメッセージみたいなものを発信してきたバンドではないし、「A.M.D.K.J.」も世間に対して刺そうみたいな意識で作ったのではなくて。ただ、自分たちの表現の中で自分たちの殻を破って、むき出しな言葉でやらなきゃいけないなって思った瞬間があったというか、やりたいなって思った。自分たちの音楽にもっとリアリティをもって歌っていけるように、あと、お客さんからちゃんとSCANDALの4人も一人の人間だという当たり前のことを普通に思ってもらえるように、怒るときも悲しいときもあるっていうのを見せてもいいのかなって思ったんですよね。

―SCANDALを検索すると◯◯熱愛とか、予測変換で出てきますからね。そこに反応してる人には恋愛することがそんなに特殊なのかと思ってしまいます。

HARUNA:あぁ、それは多分写真集を出した時のインタビューで、「私は自然に恋愛してますよ」っていうことを言ったのが面白おかしく記事になっちゃっただけなんですけどね。

RINA:ありがたいけどね(笑)。

MAMI:誰かが見てなきゃそういう風に言われないから(笑)。

HARUNA:久々にネットニュースになってちょっとびっくりしましたけど(笑)。

―でも当たり前のことを言って騒いでくれるんだったシメシメじゃないですか?

HARUNA:あれはちょうど30歳になった時だったんですけど、それがニュースになったおかげで、SCANDALってちゃんと長く活動していて、30歳を迎えてもやってるんだっていう認識に変わった人もすごい多いと思うから、それはそれで良かったことかなと思いますね。


SCANDALの次の戦い方

―SCANDALがいたからガールズロックというシーンが出来たのは間違いないとして、バンドとしては次のステップを考えていると思うんです。次の戦い方やビジョンってどんな感じですか?

HARUNA:続けられるところまでは頑張って続けようと思っていて。そのためにはもっと出来るようにならないといけないこともあるなと思っているから。どんどん努力を積み重ねていくだけだなと思ってますね。あとは、人間として、ちゃんと表現していけるかっていうことだと思います。

―結局、そこなんですよね。

HARUNA:すごくシンプルなんですけど、それって。

―でも一番難しいですよね?

HARUNA:難しかったんですよね。それが普通のことなんだけどやれてなかった部分だから。それに気付けて、そういう自分たちで戦っていこうっていう気持ちではいます。

―TOMOMIさんは?

TOMOMI:その曲の世界観に関連してきたっていう話をさっきしたじゃないですか? だからこそ自分たちの生き方がすごく大事だなって思っていて。自分たちがバンドとしてかっこよくあるためには、個人個人がいい人間であるべきだから。なんか単純にカッコよく生きないとなって思ってますね。

―<表現>って自分が全部出ちゃいますもんね。

TOMOMI:まぁ、30歳を迎えるわけだから、今後もしかしたら人生の中で大きな転機があるかもしれないし、そうなった時に初めて感じる感情もあるんだろうし、それを曲にできるような環境があればいいなと思っていて。だから1秒でも長く音楽を続けていたいなと思うし、まだまだ知らない感情があるはずだからそれを表現したいなと思う。そのためにはカッコいい人間であるべきだなってところですね。

―1回結婚して、で離婚してみるのもありですよ(笑)。

TOMOMI:(笑)。

HARUNA:確かにそういのもありですね(笑)。

―MAMIさんはどうですか? これからのバンドのビジョン。

MAMI:うーん……でも長く続けていくことが一番かなって思うし。

―メンバー異口同音にバンドを長く続けていきたいんですね。昔って27歳死亡説じゃないけど早く死ぬことがロッカーの在り方みたいな感じで、長く続けることは考えてなかったわけですが……。

RINA:もう27超えちゃいましたからね(笑)。

MAMI:それでいうと、去年死ぬのかなって思ってたけど、生きてました(笑)。長く続けていこうとか、長く続けているうえで感じることは、本当時間って裏切らないじゃないけど、全部肯定してくれる気がしていて。10年続けてやっと自分たちのスタイルや音楽を理解してくれる人が増えたし、それはミュージシャン、アーティストの人たちもそうだし、お客さんもそうだし。うちらがデビューした時に、小学生だった子たちが、10年経ちました、20歳になりましたとか、ようやくライブに来れるようになったからライブに来ましたとか、うちらを見てバンドを組みたいと思ったからバンドを組みましたとか、そういう話を聞いていてそれが活力になったりもするし。だから長く続けるってすごいことなんだなって改めて思いますね。あとは一緒の時期にデビューした人たちがどんどん残念なことに解散していったりしていくのを見て、続けて行くことがSCANDALのというか個人的な使命でもあるなとも思うし。多分それが武器になる時が来るなとは思っています。

―”ガールズバンド”から”おばあちゃんバンド”まで続いて欲しいです。

TOMOMI:ギネスが16年?

MAMI:17年。

―それ何の話ですか?

TOMOMI:ガールズバンドのギネス記録です。17年間がZELDAさんです。私たちももうちょっとですね(笑)。

RINA:ギネス取りたいなぁ。

TOMOMI:それ言うの恥ずかしいからやめよう。

MAMI:でもギネスは武器になるよ(笑)。

TOMOMI:目指してるけどちょっとダサいから売りにするのはやめよう。

HARUNA:もうここまできたらねって感じだけど。

―レコード会社はCDの帯に『ギネスバンド』って書きますよ。

HARUNA:それは絶対書きたくない!!

RINA:何歳なの?って思われるよね(笑)。

―逆に17年で女性バンドだとギネスになれるくらい、続けるのが大変って言うことですよね。RINAさんはどうですか?これからのバンドのビジョン。

RINA:バンドとしてはいろんなことができる4人だと思うから、その時できることをどんどんブラッシュアップしていって、その時やりたいように表現したらいいなって思うんですけど、個人的なことで言えば、バンドの戦力にちゃんとなれるドラマーでいたいです(笑)。

―なんか急に謙虚なこと言ってますが……。

RINA:もっとドラムも上手になりたいし、今歌詞をたくさん私が書いてるので、もっといいのを書けるようになりたいなってめっちゃ思うし。ちゃんとお客さんに楽しんでもらえるドラマーになりたいですね。

―ちなみに目指している憧れのドラマーって誰ですか?

RINA:いません!!

―唯一無二の存在でありたいと?

RINA:いやそういうことでもないんだけど、本当にこの人がベストだなとか、こうなりたいみたいなドラマーはいないんです。ちゃんと女の子らしくてカッコいいドラマーのお手本みたいなのってあんまり私が知らないだけかもしれないんですけど、これだな、自分の未来として目指すべき人を本当見つけられないというか、いなくて。とにかく自分でできることを増やしていくってことだけだなって感じです。

―さて、アルバムのリリースツアーが3月7日から始まりが、GW明けはワールドツアーに突入ですね。

HARUNA:はい。海外公演は毎年行ってますが、ワールドツアーって言って回るのは『HELLO WORLD』ぶりなので、5年振りですね。

―海外でやるのはやはり特別な思いがありますか?それとも日本とやるのとは地続きみたいな感じなのですか?

HARUNA:然と毎年行く感じになっているので、いい意味で特別な感じはしないです。ありがたいことに世界中にファンがいてくれてるから、ちゃんと望まれてるところに行きたいなっていう想いでいるので。それは国内も国外も一緒だなって感じです。

―〝音楽に国境はない〟というけど、実際に音楽やりながら国境を越えて行けるのって、ミュージシャンとしては幸せですよね。

RINA:そうですね。あと、鍛えられますね。

HARUNA:めっちゃ鍛えられるし、超人間レベル上がるなって感じがします。

RINA:プレイヤーとしても。ドラムのことで言うと、海外公演には自分のセットは持っていけないので、毎回現地で手配してるんですよ。サイズとか全部指定して、パーツごとに用意してもらってるんですけど、海外だとやっぱり連絡の行き違いとかもあったりして、サイズもバラバラだし、メーカーもちょっと違うのがくるとか、全然足りないみたいなこともしょっちゅうあって。だからどんなのが来ても同じ音を出せるドラマーにならなきゃってめっちゃ思うようになりました、海外でいっぱいやるようになって。

―モニターの環境も日本ほどちゃんとしてないですよね?

RINA:全然してないです。

MAMI:そもそも電圧も違うし。

―しかもスタッフ適当だったりする中でベストパフォーマンスをするにはもうバンド力しかないですよね。

TOMOMI:そうなんですよ。だからバンド力上がって行くんですよ。

RINA:メンタルも強くなる(笑)。

HARUNA:結局、人間力が試されているんですよねミュージシャンって。



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ビクターエンタテインメント
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