普段の生活の足にマッチしたマーチの超ホットバージョン|競技仕様のマーチR 2

82年10月、日産がパーソナルカー市場に対して、新たに「リッターカー」という言葉とともに投入したのが、K10マーチだった。2ボックスでコンパクトなボディに1LのMA10S型エンジンをフロントに搭載。前輪駆動としたことで、室内も必要にして十分な空間を確保。一躍人気モデルとなる。

 1LのNAエンジンを搭載し、普段の生活の足にマッチしたクルマだったマーチ。だが、突如として若い男性たちの視線が集まるグレードが登場した。それが85年2月のマイナーチェンジのタイミングで追加されたマーチ・ターボだった。MA10ET型エンジンは85ps(グロス)のパワーを誇り、外観も大径のドライビングランプが埋め込まれたフロントバンパーやリアスポイラーを持ち、ボーイズレーサーとして、マーチ・ターボは男性からも支持されるコンパクトカーとなった。



インパネ上の3連メーターは、左から時計、電圧計、ブースト計。メインのメーターパネル内には、中央の速度計の左にタコメーターが付く。



競技向けなので簡素なものとなっているリアシート。


国内ラリーBクラスへの参戦を目的に、こんなMA09ERT型エンジンを造ってしまった当時の日産は、本当に凄かったと思う。



マーチRはフロントフード上に、空冷インタークーラー用の大きなエアインレットを装着する。これが他のグレードとの外観上の大きな相違点だ。

ハチマルヒーローvol.12 2009年 12月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)