「負けたので悔しい敗戦だった」と語った横浜FCの下平隆宏監督 [写真]=兼子愼一郎

「正直、負けたので悔しい敗戦だった。なかなか思ったような決定機も作れず、苦しいゲームという印象でした」

 13年ぶりのJ1の舞台に戻ってきたJリーグYBCルヴァンカップの初戦で、横浜FCはサンフレッチェ広島に0-2で敗れた。試合後の記者会見の冒頭で下平隆監督はこう振り返った。

「キャンプからトライしてきたこと、しっかりゲームを作っていく段階でできていたことと、まだ途中でできていなかったことがはっきり見えたので収穫はあった。相手のクオリティだったり、自分たちが犯さないようなミスが起きてしまったり。掛かる圧は今までと違うものがある中で、ここからクオリティと精度を上げていかないと自分たちの思ったようなゲームはできない。今日のゲームを基準として、あと1週間、リーグ戦の開幕まであるので選手たちと一緒に立て直してやっていきたい」

 下平監督が感じたできたことと、できなかったことについて問われると、「守備のところで言うと、前線からボールを取りに行こうとするところで、広島もGKからビルドアップしてくるチームだったので、そういうチームに対して、引いて受けに回って守備するのではなく、前からプレッシャーを掛けてと。でも、間を取られたり、ロングボールを蹴られたり、押し込まれたりして、逃げ道を作らせてしまった。そういうところはまだまだだなと思った」と課題を口にした。それでも手応えについては、「勇気を持って前からプレッシャーを掛けに行こうとトライすることはできていたので、そこは良かった」と語った。

 スタメンの平均年齢が25歳と若返ったことについて指揮官は「今現時点でのベストメンバー」とした上で、一番の収穫として今季、明治大学から加入した瀬古樹の存在を明かした。「ビルドアップのところのポジショニングは今日、新しく加わった選手がダブルボランチを組んだが、特に瀬古は非常にアグレッシブに前を向いていいプレーをしてくれた。個人的に、彼が一番の収穫かなと思った」。

 リーグ戦の開幕まであと1週間。J1との差を肌で感じたチームが、どう修正してくるのか。いよいよ横浜FCの13年ぶりのJ1での戦いが幕を開ける。